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マルチワークロードデータベース

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これは前回のブログの続きのテーマでもあります。

最近製品の説明にもマルチモデルデータベースという説明を加えていますが、もうひとつのマルチな側面があって、それが、ここのタイトルに記載したマルチ・ワークロードという言葉です。

まだ聞きなれない言葉で、この言葉を聞いただけで意味がピンとくる人はまだ少ないと思います。

この言葉の意味するところは、従来データベースと言えば、業務をこなすトランザクションデータベース(OLTP)と分析を行う多次元分析データベース(OLAP)の2種類があって、そららは処理する対象が全く異なるので、別のデータベースシステムで処理しましょうということだったのが、IT技術が進歩してきて、それらを同じシステム上で同時並行的に実行することが不可能ではなくなってきたということです。

これらを一体運用することのメリットは、マルチモデルと同様にひとつの仕組みで複数の用途で利用できるほうが運用をずっとシンプルにできるという点につきます。

しかしながらずっと業務に必要なデータベースシステムとDWHに代表される分析システムに必要なデータベースシステムは別物であるということが長い間信じられてきたので、その意識がすぐに変わるかというとまだまだ時間はかかると思います。

しかし原点に返ると、何故データベースシステムのようなものが発明されたかというと、データベースシステムが存在しなかった以前は、各アプリケーション毎にファイルを作っていたために、同じデータが様々なアプリケーション間で散在し、その整合性を取る作業が大きな足かせになったという所が大きかったわけで、その問題を解決するためにデータベースシステムが開発されて、アプリケーションで使うデータを統一したという流れがありました。

先祖返りというか現在では別の意味のデータベースの分岐、分散がされている状況をなんとかマルチモデルとマルチワークロード対応で再統一していこうという流れがじわじわと来ているということになります。

この流れにうまく乗れるように頑張っていきたいと思います。

歴史は繰り返すということでしょうか?

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