安さが決め手ではない!100円ショップ「ダイソー」と「セリア」のマーケティング力
今日はお財布にやさしい、100円ショップの話です。原宿・竹下通りのダイソーは、2002年6月、都心の(しかも繁華街の)大型店としてオープン。若者向けの「プチプライス」な商品が集まる竹下通りでも大変人気があり、外国人観光客も多数見かけます。
そこで発見したのは、「原宿ならでは」の100円グッズ。
通常、「うちわ」は軽さや扱いやすさが重視されますが、この店にはアイドルのコンサートでよく用いられる「応援用のうちわ」のコーナーがありました。好きなアイドルの名前を書き込み、コンサートに持ち込むためのもので、壊れないように丈夫に作られています。近くには、蛍光カラーの模造紙やホログラムシールが並び、これらを使ってオリジナルうちわを作るのだそうです。
光るペンライトは、色とりどりの商品が「これでもか!」というほど取り揃えられていました。渋谷・原宿近辺にはコンサートホールが多くあるため、双眼鏡も他店では見られない程の充実した品ぞろえでした。
売り場を見ると、ターゲットを意識した分かりやすいポップや関連商品の配置など、細やかな気配りがされており、セット買い・大量買いが誘発されます。地域に合った売り方、現場主導の売り場が作られており、安さに加えて、買い物の楽しさに満ち溢れています。ダイソー原宿店は、原宿・竹下通りという地域性を考慮した、よく考えられた売り場になっていて感心させられました。
もう1社、東京ではあまり知名度がありませんが、岐阜県に本拠を置き、全国展開している「セリア」という100円ショップをご紹介します。
<東京では数少ないセリアの豊洲店で、ストライプのスリッパが気に入り、大量購入!>
セリアでは、100円ショップとしては早期にPOSレジを導入して商品の単品管理を行い、顧客のニーズを吸い上げています。セリアの商品は中国製ではなく、日本で独自開発したもの。POSレジデータを活用し、商品開発から販売までを一貫して行うことで、高品質なモノづくりが行われています。
小売業では、その町の小売店で調味料の種類を見れば、どんな人が住んでいるのかわかるといわれています。あなたの町の100円ショップは、どんな商品が置かれていますか? 一見同じに思える商品棚にも、思わぬ発見があるかもしれませんよ。
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