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マーケティングコンサルティング会社「サイコス」CEOの大航海ブログ

同じ会社で10年働く10のメリット

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「終身雇用」という言葉が死語となったのはいつ頃だろう。私が働き始めた頃はまだ、最初に就職した企業でがんばって行こうというという考え方もあった。しかし、約20年経った今は、仕事が自分の思い描くようにいかない場合、多くの人が会社に恩を感じて踏みとどまるよりも、自分のキャリアアップを考え転職してゆくだろう。

米国ではもともと「終身雇用」というコンセプトはない。大多数が自らのキャリアアップだけを考えて仕事を選んでいる。今年9月に発表された労働省の労働統計データによると、1月の時点での被雇用者の平均在職期間はたったの4.6年だそうだ(http://www.bls.gov/news.release/tenure.nr0.htm)。

米国ビジネス誌のフォーブスで「10 Reasons To Stay At A Job For 10 Or More Years ~10年以上勤続する10の理由」http://www.forbes.com/sites/davidkwilliams/2012/09/29/10-reasons-to-stay-at-a-job-for-10-or-more-years/2/)という記事が人気だったらしく、フェイスブックで1000回以上シェアされていたので、ちょっと興味を惹かれた。その理由は日本人からすると、どれも当たり前のことかもしれないが、米国人が長期に働くことをうまくまとめているのは非常に興味深いので、私なりの解釈を加えて以下にまとめてみた。

■10年以上勤続することによる10のメリット

1. Seniority(勤続年数による年功序列の恩恵を得やすくなる)

年功序列制の中で上に行けばいくほど、重要な役割を任され、常に新しい職場で自分ができることを見せようと闘う必要がなくなる。

2. Leadership Opportunities(リーダーシップのチャンスがまわってきやすい)

年長になると共にリーダーシップをとる機会が増える。成功はあなたの能力を伸ばし、あなたのリーダーシップの元で、チームが成功すれば、チームメンバーとの絆も強まり、自然とあなたに忠誠心を抱く部下がでてくるだろう。

3. Stability(安定性)

常に来年はどこにいるかと心配しているようでは、長期のプランは立てられない。多少の安定性は、あなたの人生で起こるストレスを和らげるだろう。

4. Homeownership and Retirement Funds(家を持つこと/退職基金)

仕事を頻繁に変える人は住宅資産と退職基金で損をする。米国の持ち家率は日本よりも高く、仕事のために引越しをするとその家を売らなければならず、現在の市場ではかなり損をする。401k等の退職基金もやはり、頻繁に変えると損をすることが多い。

5. Increased Benefits(福利厚生の増加)

多くの企業が勤続年数に従って、有給休暇を増加している。又、4にあるように401kやストックオプション等の投資も安定していたほうが有利だ。更に、家族と過ごす時間も多くなり、投資や退職基金、有給休暇の増加により、ライフスタイルにおける目標も達成しやすい。

6. Self-Improvement(自己改善)

同僚や上司に長期間に渡って自分を知ってもらうことによって、自分で気づいていない点を指摘してもらい、信頼できるアドバイスを得ることができる。上司や同僚のせいにし辞めてしまうよりも、その場に留まり、あなたを悩ませていることを相談し解決しようとするほうが、はるかに効率的に自分の弱点を克服することができる。

7. Dependability(信頼性)

一つの仕事に10年以上勤続できたということは、あなたが多くのことをきちんとできることを示す。人々はあなたに敬意を表し、信頼性は向上するだろう。

8. Flexibility(順応性)

一つの仕事に10年勤続している人々の多くは、変化に適応しながら成長してゆく。様々な経験を積みながら、自分が最も情熱を持って取り組める仕事は何かを決めることができる。他の会社へ転職することなく、同じ会社の中で移動することで、あなたのステータス、福利厚生を保持しながら、他の仕事に挑戦できる。

9. Perseverance(粘り強さ)

不公平や深刻な問題をめぐって仕事を辞めてしまうことは簡単だが、そこで辞めずに、問題の解決策を見出したり、ダメージを修復したり、現状を変える役割を果たしたりすることによって、あなたの粘り強さをみせることができる。(しかし、企業環境が本当にひどい場合は、さっさと辞めたほうがよい)

10. A Say in the Company's Future(会社の将来への発言権)

長く働いていれば、良いときだけではなく会社が困難に陥っていることもあるだろう。会社を離れなければ、その経験と知識から、長期に渡り会社の方向性に影響を及ぼすことができる。

日本には「石の上にも3年」ということわざがあるが、冒頭にも書いた通り、この記事がフェイスブックで多くの人にシェアされているところを見ると、米国でも同じように考える人も多いのだろう。

若い世代は、就業に対する考え方の2極化が進んでいる。変化を求め転職を繰り返す人もいれば、安定を求めてチャレンジよりも失敗をしないようにする人も増えている。いずれにしても、嫌なことがある度にやめてしまっては、成長できないし、辛抱しなければ、学べることも学べない。

先輩社員は、時代の変化を感じ取り、自分たちが新入社員だったころのモラルを押し付けることなく、うまく導いてあげることが理想だろう。自分たちのこともどうなるかわからない状況で、若い世代によい助言ができるのか、難しい課題だ。

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