【速報!】令和2年情報処理技術者試験合格発表~統計資料を読み解く
2020.12.25正午 令和2年情報処理技術者試験合格発表がありました。
今年はコロナの影響で、年2回実施の試験が1回しか実施されず、本来秋に実施される区分の試験は、来春に持ち越しとなりました。この影響で実施の試験区分は今後春秋が入れ替わります。(以前のブログでも紹介)
合格された方おめでとうございます。次に受ける種別の準備をしていきましょう。
不合格だった方も、今一度振り返りの時間をもつことをお勧めします。
合格発表時にはさまざまな統計資料が出されます。
今回発表の統計資料から以下のようなことが読み取れました。
今回の試験の申込者は全体で前回より約83,000人減の-60.5%でした。(今回急遽CBTに変更になった基本情報と情報セキュリティマネジメントは入ってない数字です。)区分では、本来春期受験区分である、AU,PM,ES,DBは約44%~49%の減となっており、年2回実施予定であったAPは、-13.1%,SCは-25.2%でした。
受験者減少理由としては、
・IPAからコロナの影響で会場確保や密を避ける目的で受験申込を控える喚起もり、試験受験を推奨している企業で、推奨しなかったこと。
・春→秋の変更により、モチベーションが下がった。
などが考えられます。
しかしながら、合格率はどの種別も1%程度あがっています。(APは2%)
これまでも、合格率の変動はありましたが、全種別そろって合格率が上がっていることは初めてです。
これは、どうしても受けたい、受かりたいという人が結果として受験していたと考えられます。
統計資料のうち試験区分別の得点分布の資料は、数か月間だけ(今回は2021年3月26日まで)しか表示されません。掲載はココです。
これを見ると例えば午後Ⅰは、60点台で合格する人と50点台で不合格になる人が、全体で一番多いことがわかります。
午後Ⅰは、得点を少しでも落とさない学習が必要になることがわかります。
午後Ⅱが論文試験である、AU,PMの傾向をみると、午後Ⅱの合格率は42%となります。
この2種別の試験としての合格率が15%程度(令和2年秋期)から考えると、午後Ⅱ試験まで到達できた人の合格率は4割程度とかなり上がります。午後Ⅰまできちんと学習できている人にとって、午後Ⅱの突破はそんなにハードルが高いことではないことがわかります。
この資料を目にすることがない方も多いと思いますが、ぜひご自分が受験した区分、受験しようと思う区分のものは目を通されるといいでしょう。12/22には午後の解答も発表されています。ぜひ振り返りの時間をもってください。大切なのはこの振り返りです。