プロジェクトマネージャの ただ「問題ない」は、問題ないとは思えません~情報処理技術者試験に役立つ記事
情報処理技術者試験に向けて、現在私は講座生の午後Ⅱ答案を採点中です。
その中で、採点者が気になる表現について紹介します。
問題ない
こう言い切る根拠はなんでしょうか。
問題ないと言い切ることは、答案上で誰でもできます。
あなたがプロジェクトマネージャであるなら、そう判断した理由があるはずです。
成果物をみて、問題ないと判断した
→(採点者) 成果物のどこを見てそう判断しましたか
アサインした要員のスキルは、問題ないと考えている
→(採点者) 要員の何で、そう判断しましたか
といった疑問がわきます。
必要なのは、
あなたが何を見て判断したかと判断基準が書かれていること
です。
出題されるテーマや、求められるものによっても論述の仕方は変わりますが、例えば
成果物が問題ない
・成果物が、PJの開発標準に則った詳細レベルの記載ができていることを確認した。
・今回顧客の改善要望であった○○機能について、プロトタイプなどを使って
顧客との確認結果が添付されている。
要員のスキルが問題ない
・今回必要とする開発ツールを使ったプロジェクトでの経験が〇年ある
・ベンダ系の資格をもち、その内容でのプロジェクト経験もある
・以前のプロジェクトでは、サブシステムを任されリーダーとしての経験がある
・弊社が提供しているセキュリティのeラーニング研修を受講済で、
確認テストでも合格点を出している
要員の場合、外部要員は経歴書などを参照し、社内であれば知っているということで何を見ればは不要です。
多くの方は、プロジェクトでの経験もあり、知ってたことなのに、答案上で表現していないのです。
ただ、これは情報処理技術者試験の試験答案に限った話ではありません。
実際のプロジェクトで、こんなあいまいな表現をして、顧客をはじめとするステークホルダに、「本当に大丈夫か?」と思われているかもしれません。
「問題ない」という言葉、気をつけてみてください。
情報処理技術者試験の論文対策は
過去記事 情報処理技術者試験の論文対策~書きすぎたら伝わらない! も参考に