サービスはタダじゃない!~情報処理技術者試験の申込始まる
2022年春季の情報処理技術者試験の申込が始まりました。
今回実施される試験は、以下の6区分です。
応用情報技術者試験 (AP)
ITストラテジスト試験 (ST)
システムアーキテクト試験 (SA)
ネットワークスペシャリスト試験 (NW)
ITサービスマネージャ試験 (SM)
情報処理安全確保支援士試験 (SC)
この中で今回は「ITサービスマネージャ試験(SM)」について取り上げます。
ITサービスマネージャの試験区分の説明には
「顧客ニーズを踏まえ、日々の継続的改善を通じて安全性と信頼性の高いITサービスを提供し、IT投資効果を最大化できるITサービスマネージャを目指す方に最適です。」
この中で「サービス」という言葉が多く並んでいます。
サービスという言葉は、「サービス残業」「サービス価格」に代表されるように、日本では無料や値引きに使われることが多いです。
しかし、ホテルなどで「サービス料」として支払いの明細に載ってくるものは、ホテルのサービス(給仕や案内など)の対価として支払っているものです。辞書では役務の提供とも定義されています。
「ITサービス」という言葉は、「IT が提供するサービス」のことです。この場合のサービスは顧客にとって「価値のあること」を提供していくことです。ITを使ったことで、便利に何かができる。さらにそれが、今までより迅速にできる、手間がかからずできるようになる、そしてそのサービスが障害によってできなくなることがない状態が保たれることです。
この「価値のあること」を提供し続けるために、IT稼働の監視や継続的な改善が必要です。それを担っていくのが「ITサービスマネージャ」です。
ITサービスマネージャの仕事は、地味でありながらも価値ある仕事です。
決して無料や値引きに応じるものではありません。
もちろん、みなさんの会社では顧客から対価をいただいているとは思いますが、それでも活動のアピールは重要です。
通常行っている監視活動や予防活動について、どれだけ価値があるものなのかをアピールしていきましょう。
ITサービスマネージャ試験(SM)の午後Ⅱの試験対策では、この活動のアピールについてもお伝えします。受講者の中には、ご自身がやっている活動の価値について当たり前に思ってしまい、気が付いていないことがよくあります。自身の活動の価値を見出すためにも、「ITサービスマネージャ試験(SM)」の受験を考えてみるのも良いでしょう。
情報処理技術者試験の申し込みは2/1まで