【久米信行さんに学ぶ】小さな会社のソーシャル(社会貢献)活動について(下)
今回で最終回です。(上)(中)
クエストリーさん主催のブランディングセッションにおける、久米さんの講義をまとめています。
講義の後は、参加者個々の悩み、事例などを持ち寄ってのトークセッションとなりました。
そこで久米さんがおっしゃっていた、「経営者はブリッジパーソン、新たな価値を創出しよう」という言葉の意味がよく分かってきました。
ブリッジパーソン。つまり、人と人の架け橋になる人です。
久米さんには、墨田区観光協会理事をはじめ、社会貢献支援財団理事など、墨田区関連のものから観光関係、NPO支援などなど、15以上の肩書きがあります。
これらは、結局会社のソーシャル(社会貢献)活動において、お手伝いをしているうちに引っ張りこまれたり、担ぎ上げられたりしたものだと思います。
こうしたいろんな顔を持っていれば、イヤでも顔は広くなるし、各方面のキーパーソンとのお付き合いも深くなります。
それで、自社が他より優位になってOKというのではなく、むしろ「どなたでも、わたしをこき使ってください」とおっしゃる。
でも、べったり頼られるのはダメ。
忙しい久米さんはそんなことしてる時間はないのです。
でも、アツい気持ちを持った人が、ちゃんと自分のメディアで発信し続けていたり、コミュニティを運営していて、それでもそこから先の打開策がわからなくて困っているときに、サラッとブリッジになってあげられるよと。
しかしこのサラッとはそんじょそこらのサラッとじゃないわけです。普通なら簡単に会えないような人に一発アクセスだったりするのですね。そして「あとは当事者同士でしっかりね」と、自分は次へ行っちゃう。
なんと言うのでしょうね。
粋な江戸の旦那の立ち居振る舞い的な、そんな心意気を感じるじゃありませんか。
当日のトークセッションでも、そのブリッジぶりがハンパなかったです。
誰かの悩み、問題点を聞くやいなや、過去の経験、事例を紹介し、「だったらこの人に相談してみたらいいんじゃないか?よかったら紹介しますよ。」と、どんどん的確に橋を築いていく。
久米さんの脳みそが透けて見えるならば、きっと優秀な電話の交換手が1万人くらいいて、入ってきた話に最適な相手を瞬時につないでいるんじゃないかと思うほど。
わたくしも、及ばずながらそういった立場になるべく、なるたけたくさんの「おもしろい人」にお会いして、頭の中の交換手の人数を増やそうとしているのですが、確かにこれだけはソーシャル活動をしながらのほうが遥かに効率がいい!
やはり本質に近いスペシャリストが多ければ多いほど、原動力の力強さとスピードが違いますよね。
このあたりも意識しながら、わたくしも今後の活動をしていきたいと思います。(経営者ではないけどw)
まとめですが、企業としてソーシャルメディア活用を考える前に、ソーシャル(社会貢献)活動についてしっかりと理解しておくと、その後が非常にスムーズにいきます。
これは間違いないなと。
久米さんの講演、本当にオススメです。機会があればぜひ。
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