【メモした】クラウドファンディング成功者の秘密を聞く。
ここ1年はMakuakeさんでクラウドファンディングにチャレンジしているわたくしですが、他のプラットフォームはどうなのよと思い、先日こんなイベントに行ってきました。
>>That's クラウドファンディング!~サクセスしたプロジェクトオーナーの魅力とノウハウに迫る150分!
家入さんところのキャンプファイヤーでプロジェクトがサクセスした、いろんな分野の方々にお話を聞くというものです。
今回はこんなメンバーでした。
・ナカガワナミ(「がるびあ」クリエイティブディレクター/「TIAMOmagazine」編集長)
女の子のためのグラビアを全国に届けたい!『がるびあ』vol.3 製作プロジェクト
・前田峻行(「Re:s cafebar&sweets」オーナーパティシエ)
Re:sカフェ、底抜けに床抜けのピンチとRe:birthへの挑戦
・森清一(日本ポステック株式会社代表取締役)
空中浮遊スピーカー「Air Speaker2」
・梶 海斗(株式会社ジョブライブ/無人島プロジェクト代表取締役)
#ぼくらの無人島を持とう! 無人島で遊んで開発する仲間の募集!!!
・井上拓美(株式会社MIKKE 代表取締役)
クリエイティブな"人"と"雑談"が集まる。新たなコワーキングスペースを創ります!
・Eric Siu
ヒューマンカメラTOUCHY:ふれ合って笑顔になる東京ツアーを開催したい!
わたくしのように小さな所帯でものづくりをしている人だけでなく、かなり幅広い分野のプロジェクトの話が聞けておもしろかったのですが、ハッとしたことをメモしましたので共有したいと思います。(そんなの当然じゃん、という内容ばかりでしたらごめんなさい。)
一応1年で3つのプロジェクトをやってみて、何となくの感覚はつかめてきたわけですが、所詮は自分のやり方の中でのお話です。他の方のお話を聞くのは興味深いものですね。
・クラウドファンディングは、暑苦しい想いやメッセージを堂々と発信できる稀有なメディアである
なるほど。SNSやブログで、不特定多数(というか自分のやってることに興味を持たない人がほとんどの環境)に向けてたぎる想いをぶちまけても、鬱陶しがられることのほうが多いですよね。
それを考えると、クラウドファンディングはむしろ「そういうのを聞きたい」支援者さんが集まっているわけで、ここで発信しなきゃどこでする的な感じさえしますね。言われるまで気が付かなかった。
・支援者さんに「自分事」にしてもらうための工夫いろいろ
「アップ前のページを見てもらって、修正などを手伝ってもらう。」
「支援者さんにどんどん直接会う。」(プロジェクトの途中からでも)
「レポートなどでネクストゴールを提示して、さらなる夢をいっしょに見てもらう。」
確かにもともとそういうものですもんね。プロダクト系のクラウドファンディングですと、「先行発売でお得に買える買い物」になりがちですが、クラウドファンディングのそもそもの醍醐味は、ここです。株主みたいなものですから、「支援者総会」を開いたっていいわけです。楽しそう。
ここは、われわれももうちょい考えてもいいなと思う部分でした。「買ってもらっておしまい」ではいかにもつまんない。「こんなものがあったらいいな。」という思いを同じくする、いわば最高の仲間ですからね。(お客様、じゃないんですよね。どうも最近のプロダクト系のクラウドファンディングでは、そこが危うくなっているような気がします。)
・クラウドファンディングと動画配信は相性が抜群である。
SHOWROOMやYouTubeを使って、リアルに近い状態でお願いやお礼が言えるという点で、クラウドファンディング中に動画配信を交えるのは非常に有効なのだそうです。
まぁ、普通のおじさんが画面に出て来ても、ちっとも映えませんが、何が起きるかわかりませんからね。やった方がいいのは想像できます。
・いわゆるアーリーバードの支援者さんを大事にしよう。
まだ、何ものかもわからないうちから、知り合いでもないのに直感的に支援してくれる、初期の支援者さん、確かに彼ら彼女らの意見は大切にすべきですね。アーリーバードのみなさんの意見、コメントから、クラウドファンディングの途中で、新しいリターンのコースを増やすこともよくあるそうです。
一番賛同してくれる、同じ方向を見てくれている人たちのアイデアは、プロジェクトメンバーと同じくらいの重みがあると思ってもいいのかもしれませんね。
その他にも、
・アートパフォーマンスは無料ではないというメッセージの表明に有効だった。(Ericさん)
・床修理のプロジェクトをきっかけに、普段お話をしたことがなかった「沈黙のお得意さん」と仲良くなることができた。(前田さん)
など、お金を出して支援してもらうだけではない、クラウドファンディングの副次的効果についてもおもしろい言及がありました。
というわけで、わたくし的には非常に勉強になったイベントでした。ありがとうございます。