いい会社ってあるじゃないですか。 (1/2)
いい会社ってあるじゃないですか。
有給がしっかり取れて、仕事はそれほどキツくなく、ノルマなんてもちろん無く、たまにセミナーとか展示会に行かせてもらい見聞を広められ、さほど行く必要も感じられないのに出張とかあって、地方の旨いものが食べられ、昼休みは丸々1時間とれて、帰ってきても休憩ルームでちょっとお茶したりして、健康診断どころか人間ドックまで無料で受けられ、リストラなんてなく、みんな居心地がよくて離職率が3%、、、みたいな。
自分の子供がそういう会社に行ったら、「へぇ、いいとこに入れたね」と言うでしょう。どうせ少しでも批判めいたことを言ったら「お父さんは中小企業の社長だからわかんないんだよ」って怒るに決まってるし。
まあ子供というのは親を「タマゴの殻」くらいにしか思って無くて、さっさと割って出て行きたい障害物なわけで、殻ごときがひよこ様にあーだこーだ助言するのも大変おこがましい訳なので、ただ白く堅く黙ってそこに在るべきか、それとも言うことを聞くまで割らせないように頑張るべきなのか、、、悩ましいところではあります。
という感じで、家では殻ごときの私ですが、他人には言います。言いたいこと言います。
「うっせーな。あんたには関係ねーだろ。」
と言われても、まさにそれ、私には関係ないからです。
嫌われても関係ないので言いっぱなしで言います。
そして、もし私の話に共感してくれるところが少しでもあれば、是非一緒に働きたいと思う次第です。(なんだ採用か)
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本当にその会社は社員のことを考えているか。
ただ「楽」であるというのは、本当に「いい会社」と言えるのか。
「楽ってことは大企業こその余裕ですよ。大企業にいれば中小企業にいるよりは安心です。大船に乗った気分でいればいい。」
大した仕事してないのに「給料がいい」というのは、本当に「いい会社」と言えるのか。
「大企業は大企業同士でつながって、高い単金で仕事が動いてるんですよ。その流れに乗った人こそが勝ち組です。」
こういうのは、本当にそうなのでしょうか。
確かに小さい舟は大きな船より簡単に沈没する可能性が高いです。
それは認めましょう。
しかし、乗っていた船が沈んだとき、小舟で何でもやらされてきたクルーは、大船に乗っていたクルーよりも、自分で何とかして生き抜く力がついているのではないでしょうか。
今のような先の見えない嵐の中では、それこそが安定であり、乗っている船に安定を求めるのは、それこそリスキーなのではないでしょうか。
私は常々そのように思っていまして、弊社の社員には会社が潰れたりしたときにも慌てることのないよう「自分で生きる力」を身につけて欲しいと思っています。
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よくテレビなどで就活大変系の特集があると、こんな構成になっていたりします。
- A子さんは大企業の面接を何十社も受けてみるが、どこからも内定が出ない
- 涙ながらにため息をつくA子さん
- 視点を変えて中小企業も視野に入れてみる
- 面接に行ってみると非常にやりがいがありそうな仕事であることを発見する
- A子さんは安定を捨てて、やりがいのある中小企業への入社を決意する
こういうの、、、『ちょちょちょっちょっちょ、ちょっと待ってお兄さん』と思うわけです。ふる。
中小企業は安定を捨てて入るところではなく、安定という鎧を追い求める虚しさを知り、安定を自分の内部にインストールするために入るものだと思います。
4Kだとか8Kだとか解像度合戦は馬鹿らしい、といってVRはオタクっぽくて馬鹿っぽい。そもそも目の水晶体を通して見るとそこで映像劣化が発生するのでいっそのこと首に穴空けて電極刺す、みたいな発想です。
全然分かりにくい喩えですが。
(後編につづく)
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