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誰でも持っている趣味や特技など好きなこと。それらを突き詰めて考えると、そこにはどんな考えが潜んでいるのか、企業活動において応用できそうな視点はどこにあるのか。ふざけた内容だと思っていても、真剣に考えることで新たしい角度で見ることはできるはずです。そう考えるとなんでも実は意味の連続性を持っているのではないかとも思います。知識ではなく考え方次第で変わってくるということを、実体験やとっつきやすい例で書いていきたいと思います。

WEB限定が企業のアニメタイアッププロモーションを加速する

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■企業のアニメタイアッププロモーションの第一歩

以前、吉野家×竹達彩奈さんのときにも同じことを感じ、ブログに書かせていただきましたが、1月27日にエスエス製薬のエスカップが、声優の南條愛乃さんを起用し、WEBCM、「エスカップ がんばる人々」シリーズを公開しました。

僕が、この事例を取り上げた理由としては、アニメコンテンツマーケティングにおける重要なフェーズである"熱量の集中"がわかりやすいと感じたからです。企業はコンテンツマーケティングの一環として、このようなCMを作っているとは思いますが、アニメ周辺の方は、こういったコンテンツに対して、通常よりも敏感に反応すると考えています。

実際、「エスカップ がんばる人々」シリーズでは、圧倒的に南條愛乃さんのものが再生されています。(2月5日時点で16万回以上)

南條さん圧倒的.png

企業がアニメ(アニメ周辺の声優さん、アーティストさんなどを含む)を活用してプロモーションを行うというのは、やはり多くの企業にとっては未知の領域で、担当者も現在の大人向けアニメに触れたことはなく、勇気がいると思います。

そんなときに、こういったエスエス製薬や吉野家のような事例が出てきますと、とても参考になり、新たな可能性が開けてきます。


■企画のポイント

企業はノリで企画するものではないと思っていますので、十分検討し、かつ、コラボレーション費用なども現実的なところで考える必要があります。アニメコンテンツマーケティングはWEBとの相性は非常に高く、熱量も局所的にではありますが非常に高いです。

Twitter上で、エスカップというキーワード、南條愛乃さんにまつわるキーワードはご覧のとおり、急激に上がっています。

エスカップTwitter話題数.png

アニメ(周辺)とタイアップしたプロモーションは、Twitterとの相性も非常によく、このようにWEB限定にすることで、費用対効果をしっかりと検証しながら進めていくことができます。
ただし、どのようなアニメ(周辺)とタイアップしてプロモーションを展開するか、どこに今熱量があるのかを見極めるためのリサーチは非常に重要です。南條愛乃さんですと、ちょうどエスカップのWEBCMの3日後から南條愛乃さんが出演されているアニメ、「 ラブライブ! 」のライブがさいたまスーパーアリーナで行われておりますので、今まさに最も熱量が高まっていたタイミングであると言えるでしょう。


以下は僕なりの思いも込めてですが、アニメ活用をもう一歩深めることが企業判断としてできるのであれば、
1)Twitterアカウントを持ち、プロモツイートでアニメ周辺のフォロワーに確実にリーチさせる。
2)アニメ(アニメ周辺)だけに絞って継続的にコラボレーションを行う

2)に関しては、どうしてもマス企業さんは"リスク"と考えがちです。それは、"わからない世界"だからです。このわからない世界を可視化してあげるためには、しっかりと定量的なリサーチをするとともに、担当者の方とプランナーの信頼関係が必要なのかなと思っております。僕もこのような企画ができるようこれからも精進します。

以下、簡単にではありますが、WEBを中心としたアニメコンテンツマーケティングのスキームを図にまとめてみました。

WEBを基軸としたアニメコンテンツマーケティング.png

アニメコンテンツマーケティングにご興味を持たれた方がいましたらぜひ以下もご覧ください。

アニメコンテンツマーケティング(2jigen.tokyo)

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