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誰でも持っている趣味や特技など好きなこと。それらを突き詰めて考えると、そこにはどんな考えが潜んでいるのか、企業活動において応用できそうな視点はどこにあるのか。ふざけた内容だと思っていても、真剣に考えることで新たしい角度で見ることはできるはずです。そう考えるとなんでも実は意味の連続性を持っているのではないかとも思います。知識ではなく考え方次第で変わってくるということを、実体験やとっつきやすい例で書いていきたいと思います。

コミケにビジネス参考書を買いに行く。~評論・情報サークルとは?~

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コミケ、2日目。暑かった。そして個人的には熱かった。
実は2日目は自身にとってとても重要な目的があります。それは評論・情報サークルです。

■企画の仕事のために買ってます
一見、コミケと言えば、いわゆる同人誌とコスプレと企業ブースと思われるかもしれないが、実は、この評論・情報サークルは、鉄道から天体、虫垂炎まで、それはもういろんなテーマがあり、サークルの方たちがデータや考察、評論のまとめを作り、ブース販売しています。価格は400円~1,000円といったところです。僕は主に、アニメ業界周辺のデータや評論を買いに行きます。

僕自身はは企業とアニメのコラボレーションを専門で企画を書くプロモーションプランナーをしており、企業さんも広告代理店なども、カオスと考えられているオタク業界をどれだけ定量的、かつ、細かい最新のコンテクストを追いつつ、説得力のある前段からコンセプト、アイディアを考えられるかが重要になります。サブカルチャー、オタク周りの情報はあまりネットなどに落ちていることが少なく、かつ落ちていたとしても国のお堅いものであったり、過去のものであったり、細かいコンテクストを捉えきれていないことがしばしばあります。ゆえに、コミケという、サブカル・オタク最前線で売っている、サークルの方たちによって作られたアニメ情報のまとめや、アニメ評論のまとめは、実にキュレーションされており、プランニングをする上でとても役に立つのです。

簡単に本日購入した本を記載しておくと、
・著作権の本(二次創作限定)
 →プロモーションでCGM・UGCを作ることが求められるときに知っておきたい
・ニコニコ動画のデータブック
 →ニコニコ動画の全体の数字を知りつつ、タグごとの属性や再生数、コメント数、などを把握し、どこに仕掛けることでターゲットにリーチできるかを把握したい
・世界のアニメファンの消費行動まとめの本
 →日本だけでなく世界でのアニメコンテンツのビジネス化が求められ、コンテンツのローカライズが求められる中、各国ごとの違いを知りたい
・腐女子座談会本
 →ファンの熱量はどういったところに向くのか、表面的なことではなく、情報源やインサイトについて知ることで行動パターンを考えたい
・アニメビジネス評論記事のまとめ本
 →評論記事を歴史としてまとめ読みすることでをの変化を知り、次の時代への可能性を考えておきたい
・アニメビジネス事例集
 →このアニメはどこが売りでどんな狙いがあって行ったのかをアニメごと制作会社ごとに把握することでフレームを作りたい

■アップデートと兆候
とにかく、これらの評論・情報サークルの本を目的と仮説を持って読むことで、数字的な情報からの市場規模や変化点をまとめておいたり、ファンのインサイトや行動動線をフレームで理解しておくことができ、かつ毎年2回あるため、アップデートできるというメリットもあります。去年の冬では、ニコニコの音楽と、アイドル声優がよりするのではないかと思い、それらについての本を片っ端から買ったものです。定期的に足を運ぶことで、同じサークルの方から継続して買えば情報はアップデートされるし、ぐるっとブースを回れば、なんとなく今回はこの本が多いんじゃないのかな?と想像もすることができます。

■コミケは楽しい
で、結局最後のまとめとしましては、コミケという場は一人ひとりが思い思いの強い目的を持って行く場なのだと思います。僕の場合仕事上、何か役に立つものはないかな?と思ってコミケに行くうちに、自分にピッタリの評論・情報ブースという存在を知ることができました。もちろん本質的には趣味として目的の商品や本を買いに行くということになるとは思います。しかし、いろんな可能性があってもいいとも思います。僕の場合、本気でビジネス参考書を探しに行っており、それが楽しいというそれだけです。

さて、今日は最終日ですね!60万人突破なるか!?

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