技術の進歩が面白いとは限らない
東芝から世界初の声で操作できるエアコン「大清快VOiCE NDRシリーズ」を発表された。
こういう技術開発はメーカーが毎年行うが、正直、本当にここまでいるだろうかと思ってしまう。結局リモコンが付いてくるんだろうからリモコンでいいのでは?一人で部屋で声を出すのはいささか恥ずかしい。
携帯なんかも色が変わった、画素が違う、タッチパネルが違うとか、常にマイナーチェンジが繰り返される。
研究開発費なるものがあるから仕方がないのかなとか思ってしまう。
さておき、プランナー時代はそれでもプロモーションの企画を出すのが仕事だ。
今回のエアコンでメーカーが一番売りにしたいポイントは、なんといっても「音声認識」である。
暑い、寒い、節電、など26種類の言葉を認識するとのことだ。
王道で考えれば店頭プロモーションだったりするのだろう。家電量販店で実際に体験してもらう程度だと思う。
でも、せっかく面白い機能を付けたのならば、もっと音声認識を楽しんでもらう企画なんかもありなのではないかと思う。
売りである「暑い」、「寒い」という音声認識を最大化したプロモーション...
そもそもこれはユーザー心理として「便利」ということではなく、
一度は「実験」してみたいと思う遊びの要素が強いのではないだろうか?
そこでこんなのはどうか?
映画やアニメのDVDを使い、もっとも「心温まる」作品、「サブい」作品はどれか?というコンテストをエアコンを使って行う。
台詞の中に「暑い」、「寒い」などのキーワードがあれば、部屋の温度はどんどん変化する仕組みだ。
これらの作品をランキングしてサイトなどで掲載していく。
季節によって、今なら「温まる作品」などを掲載したら面白いと思う。
感動大作が思いのほか「サブい」結果になるかもしれない。「一番温まる」作品は湯けむり殺人事件かもしれない。
珍しい機能だからといって、ニーズがなければ、必ずしも王道のやり方がユーザーに響くとは限らない。
他には今思い付いたのだが、28度になるオリジナルDVDや、超サブいDVDなどを作ってもれなくプレゼントしても面白いかもしれない。
YouTubeでも流したりして。
その他にもセンサーが増えたルンバのプロモーションについて、
ルンバオーナーによるマイルンバを使ったレースなんかしたら面白いじゃんとか考えてた。
毎週日曜日は日経新聞から切り抜いた記事を10個くらい用意して、プロモーション企画にしたらどう面白くなるか、頭の体操のために半年前くらいからやっている。
目的やターゲット心理から論理的に考えて王道を出し、方向性を認識してから面白く飛躍させる自己満足の遊びですが。