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誰でも持っている趣味や特技など好きなこと。それらを突き詰めて考えると、そこにはどんな考えが潜んでいるのか、企業活動において応用できそうな視点はどこにあるのか。ふざけた内容だと思っていても、真剣に考えることで新たしい角度で見ることはできるはずです。そう考えるとなんでも実は意味の連続性を持っているのではないかとも思います。知識ではなく考え方次第で変わってくるということを、実体験やとっつきやすい例で書いていきたいと思います。

エヴァンゲリオンに学ぶマーケティングの3段落ち

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エヴァンゲリオンを語るにあたって欠かせないものの一つに
オープニングタイトル
サブタイトル
エンディングの次回予告があります。

オープニングタイトルは黒背景に極太明朝体で縦横無尽に書かれ、
一貫性のない、体言止めや、倒置法などの修辞技法。

オープニングタイトルのあとに出るサブタイトル。
正直、理解するのには苦労する難しい抽象的な英語なのですが、
実はストーリーのヒントが隠れています。

エンディングの次回予告は黒地に白の大きな極太明朝体で「予告」の2文字が入り、
次回のストーリーをナレーションとアニメーションで、
ときに絵コンテで、そしてときには台本で・・・様々なカタチで視聴者に伝え、
最後は白地に黒の極太明朝体で次回タイトル。

オープニングタイトル、サブタイトル一覧はこちら

文字通り、オープニングからエンディングまで一切気を抜けません。
今回のタイトルは何かな?予告はどんなかな?
とすら思ってしまいます。

果たして、ここまで終始一貫して楽しませてくれるものが
あったでしょうか?(あるかもしれませんが・・・)

普通、私たちがアニメなどを見るときはストーリーだけで
オープニングとエンディングはどうでもいいことが多いのでは
ないでしょうか。少なくとも覚えるという作業はしないはずです。

しかし、エヴァンゲリオンではこのオープニングとサブタイトル、
エンディングがビジュアル的にも修辞法的にも、
伏線としても非常に価値をを置いており、視聴者はここに
神経を集中させているわけです。

私は現在、広報やマーケティングの仕事に携わっており、
以前はメルマガ広告なども書いていました。

メルマガ広告というものはいかに最初から最後まで読ませ、
クリックをさせるかということが最大の目的となります。

アメリカの伝説のマーケター、ジョセフ・シュガーマンによると
1・キャッチ・・・大きく、短く、わかりやすく、退屈なものであってはならない
2・リード・・・好奇心をあおり、その後の文章に誘導する。

1行目は2行目を読ませるために。
2行目は3行目を・・・
と続き、最後まで読ませることで購買意欲を掻き立てる、とあります。

まさにエヴァンゲリオンのオープニングタイトルから
サブタイトル、そしてエンディングの予告は
この大原則を守っているのではないでしょうか。

オープニングタイトル(=キャッチ)で目を引き
サブタイトルで(=リード)でストーリーの伏線を張り、
エンディングの予告(=購買)で次回への興味を持たせる。

私はシュガーマンの本は後から読みましたが、
自分なりにエヴァンゲリオンをマニアックに考えていたこともあり、
言い過ぎかもしれませんが、
メルマガ広告の工夫にいつの間にかシュガーマンの大原則を散りばめる
ことができていたように感じます。

きっかけはなんでもいい。

とにかくマニアックに物事に入ることで、実は本質に行き当たる
ということはしばしばあるのではないかと思います。

そんなわけでエヴァ予告集はこちらから


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