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誰でも持っている趣味や特技など好きなこと。それらを突き詰めて考えると、そこにはどんな考えが潜んでいるのか、企業活動において応用できそうな視点はどこにあるのか。ふざけた内容だと思っていても、真剣に考えることで新たしい角度で見ることはできるはずです。そう考えるとなんでも実は意味の連続性を持っているのではないかとも思います。知識ではなく考え方次第で変わってくるということを、実体験やとっつきやすい例で書いていきたいと思います。

PDCAの盲点

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仕事より作業で使う?


PDCAという言葉があります。


一見すると論理的なサイクルに見える言葉で、
これに基づいて仕事をすれば良いかのように感じます。

しかし、最近私はこの言葉の罪深さを危惧しています。

誤解を恐れずに言うのであれば、PDCAは仕事に使えるというより、
「作業」において使えるものだと思うのです。

まず、仕事と作業の違いを定義する必要がありますね。

仕事とは考えてやるもの。
作業とはほぼ無意識的に回す事ができるもの。

と定義しておきます。
参照:日経ビジネスオンライン「"作業"と"仕事"の違いは何だと思いますか? 」09/6/30

さて、なぜ仕事にPDCAを使ってはいけないのか、
それはP(Plan=計画)に落とし穴があるからです。

往々にしてありがちなのですが、私たちはPlanするとき、
「○○したいからプラン立てよう」と始めてしまいがち
ではないでしょうか?

つまり、Planの時点でDOが決まっているわけです。

本来、プラン(計画)とは事実情報を収集し、
分析し、施策の方向性を導き出す問題発見の過程を経て
あるにも関わらず...

その過程を飛ばしてプラン部分から入ってしまい、
仕事をしてしまうことが非常に多いのです。

この様な、思い込み先行のものの考え方は
「仕事」をする上では危機的な状態です。

ならば既にやること(DO)が決まっている「作業」において、
PDCAを語った方が良いと思うわけです。


PDCAをも一歩深めるために

そして、作業においてPDCAをサイクルさせるうえで、
もう一つ重要なことがあります。

それは、PDCAは期間やスケジュールと共に語られるべきもの
だということです。

サイクルという以上、多くの回数を定期的に継続的に
回す必要があります。一回転ではダメです。


以上、PDCAは安易に言葉としてだけ語られると、
それ自体が作業化してしまっているという皮肉について
書かせていただきました。
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