英語でコーヒータイム(26) 英語版ウィット oxymoron
猛暑が続く日本とは対照的に、サンフランシスコは今年も冷夏。
Unseasonably cool daysが続いています。
"The coldest winter I ever saw was the summer I spent in San Francisco."
と言ったのはマーク・トゥエイン。例年よりもさらに涼しい今年だったら彼は何と言ったでしょう。
このような一見矛盾するように見えてしかも真実を付いている表現をoxymoronと言います。
Oxymoron は any variety of tantalizing, self-contradictory statements or observations that on the surface appear false or illogical, but at a deeper level are true, often profoundly true. と定義されています。
「知的興味をそそる、うずうずさせるような、一見矛盾するように思えるものの実は奥深いところでは矛盾していない、時としてはっとさせられるような真実を付いていることが多い表現(意見や観察)」がoxymoron。日本語では『矛盾法』と訳されています。でも矛盾法と言ったのでは、その tantalizaingなサプライズの喜びが失われてしまいますので、いくつか代表的な例を紹介しましょう。
One martini is all right, two is two many, three is not enough. (James Thurber)
これはマルティーニを酒に置き換えても十分通用しますね。 ジェームズ・サーバーはアメリカの作家。ユーモアやウィットがたっぷりで大好きな作家です。短編集もありますので初心者にもお勧めです。
There is a terrible lot of lies going about the world, and the worst of it is that half of them are true. (Winston Churchill)
政治はoxymoronの宝庫。
Education is what remains when we have forgotten all that we have been taught. (Sir George Savile)
子供の宿題が手伝えなくなると実感しますね。学校の授業で習ったこと以外のことの方が身についているかも。
Oxymoronが使いこなせるようになるには、鋭い観察力と大いなるウィットと表現力とが必要です。
日本語のoxymoronを集めてみようかと思ってます。