英語でコーヒータイム 40: What's your take?
Takeを名詞で使ったことがありますか?
最近、プレゼンテーションの最後にこのTakeを耳にする機会が増えたような気がします。
「結論」のページのタイトルとしてSummaryが良く使われていますが、そのスライドを説明する際の切り出し文句として
This is what I want you to take away with you.
Here is the takeaway of my presentation.
があります。
スライドに書いてある事(表現)と口頭で説明する時の表現が重複しないようにするというのはアメリカ流プレゼンテーションの原則の一つです。英語でも文語表現と口語表現を使い分けるということですね。サマリーの代わりとしてこのTakeawayが使えるのです。
I am going to summarize my presentation.
は、いかにも和文英訳したような印象を与えてしまいます。
それに”I want you to do"なんて、オーディエンスとのやり取り(interaction、engagement)があって、とってもアメリカンな表現でしょう?
ぜひ今度
This is what I want you to take away. を試してみてくださいませ。
Takeawayは例文にもあげたように、おそらくTake awayという表現が名詞化したものだと想像できます。Takeawayは、ピザやハンバーガーのTakeoutのように「お持ち帰り品」という意味でも使われます。ヨーロッパなどではtakeoutという看板よりはtakeawayを目にすることが多いのではないでしょうか。
Takeawayを名詞で使う時にはtake-awayとハイフンを入れるか、またはtakeawayと一語にします。(今では一語の方が主流です。)
プレゼンテーションで使うtakeawayも「お持ち帰り品」という意味ですが、これを日本語に直訳して「習得して頂きたい事項」というのもしっくり来ません。せいぜい、「(このプレゼンの)要点、ポイント」程度の訳語が自然でしょう。でも意味としては「お持ち帰り頂きたいポイント」なのです。
さて、前置きが長くなりましたが、takeには名詞もあるんだと思ってあらためて辞書を引き直してみると、、、。もちろん動詞のtake(「行う」やその派生形)の名詞形の意味もありますが、それ以外に「見解」「見方」「意見」という意味も出ていました。
これです、これです!
What's your take on this?
この問題についてのあなたのご意見は?
Take on thisは覚えておくととても重宝する表現です。
あなたのご意見は?を英訳する際に
What is your opinion?
という表現もありますが、ちょっとぎこちない感じがします。
What do you think?
はインフォーマルな感じ。友達との会話ではこれで十分ですが、ビジネスの場で使う時はもうワンランク高い表現が欲しいです。
そんな時にこのWhat is your take?を知っていると、フォーマル過ぎずカジュアル過ぎず、表現の幅が広がって良いのではないかと思います。