さらっと聞き流すということ
実生活の中では、たまには聞き流すことも必要です。
なぜなら筆者の考えが、
「人に言ったことは気にして」
「人から言われたことはあまり気にしない」
というスタンスだからです。
もちろん、仕事上のことは除きますが。
これを実感するような出来事が、国際政治上で最近2件も発生しました。
1番目の例:
フィリピン(比)のドゥテルテ新大統領が先月5日に、ラオスの首都ビエンチャンで開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で会談する予定 だった米オバマ大統領を軽蔑語で呼び、人権に関するオバマ氏からの忠告は受け付けないと宣言したことに対して、当のオバマ大統領は聞き流そうとした件です。
2番目の例:
米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントンと、共和党候補ドナルド・トランプ氏の初めての直接対決した場であるテレビ討論会(先月末)で、ヒラリーがトランプの得意の攻撃に対して、さらっと聞き流して自らのPRにのみ終始した件です。
いずれの場も大人の対応をして、もし両者ともにまともに応じていたら、泥仕合になっていた可能性があり、適切かつ臨機応変な対応であったという印象を持ちました。
最後は筆者自身の例ですが、
普段プレーしているフットサルのチームの中にも、年下であるにも関わらず、非常に口の悪いメンバーが1人います。
私のプレーに対してもとても厳しく攻撃してきますので、内心は腹立たしいことが多いのですが、大半はさらっと聞き流しているのです。これによってチームの運営もうまく行っているということなのです。
人間社会において、仕事以外でも町内会や趣味の場でも、5人集まれば確率的に必ず1人は口の悪い人間が混じってきます。交流を続けないといけない場合はどう対処していくのかが課題になってくるのです。
いずれにしても、時と場合によっては"さらっと聞き流す"ことが必要かつ有効な対応であることをお忘れなく。