差別化としてのブランディングが無力化する現代の処方箋Vol.1
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前段として
昔も今も、人々にとっての消費は生活におけるとても重要な活動であり、いつ何処で何を買うのか、にはこだわりとささやかな主張があるものです。
ところが、消費活動の現場において、昔と比べて非常に多くの情報が介在するようになってきたことも事実です。
我々消費者は、ネットによって多くの情報を簡単に手に入れることができるようになり、商品の選別においては昔とは比べものにならないくらいにシビアな視点を置くようになってきたのです。
どの商品分野においても選択肢は多く、かと言って似たり寄ったりのモノばかりが陳列棚には並び、情報が多い割には選別が難しくなってきたことも事実です。
崩れるブランド神話
一昔前なら、商品の選別に困ることはほとんどありませんでした。商品分野あたりの点数も少なく、なおかつお気に入りのブランドがあったりして、迷わず手にしていたのです。
ところが、今や好きだったブランドの神話は崩れ去り、第二、第三の他社商品を平気で手に取るようになってしまったのです。
なぜなら、商品の機能やデザインは同じで、値段だけが差別化の要素になってきたからです。こうなってしまうと、どうせ同じ品質なら価格の安い方を選ぶというのは自然な行動です。
どうしてこのような現象が、どの商品分野においても見られるようになってしまったのでしょうか?
企業は、ライバル社との差別化のために、製品開発に予算を投与して日々研鑽をしているはずなのにどうして、ブランド力が生きてこなくなってしまったのでしょうか?
本日は、ここまで読んでいただきまして、有り難うございました。
次回は、企業側から見た現代の差別化戦略の状況について、書いていきます。
お楽しみに!
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