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人間の記憶力はあてにならない

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idea.jpgのサムネイル画像人の記憶力ほど、あてにならないものは無いといつも思っています。

昨日も、調べモノをしていて過去に情報収集していた資料を見ていたのですが、結構その内容を忘れていた自分がいました。

それも半年や一年も前のことではなく、つい1ヵ月くらい前の情報であっても忘れていたのです。

このモノ忘れの度合いは、人それぞれであるとわかってはいるのですが、やはり思ってしまうのは「人は忘れる生き物である」という点です。

例えば書物を読んでいて、これは大事な内容だからとペンでマーカーをしようと思ったとします。ところが生憎、蛍光ペンの持参をしていなくて、仕方なく「これだけ大事な内容だから忘れるはずがない」と割り切って、その場をやり過ごしたとします。

しかし、2週間を過ぎた頃にはこれがすっかり忘れ去られているのです。
途中で2〜3度くらい見直していれば別ですが。

つまりアクションを挟まないといけないのです。忘れないためには。
いくら大事な情報でも、その後ほったらかしでは忘れてしまうのです。

以前の筆者の拙ブログでも書きましたが、忘れないためには書き留めることをお薦めします。

もちろん、普段の習慣で書き留めることくらい当たり前にやっている、という人も多いと思います。それでも敢えてアドバイスするとしたら、書き留めた内容をたまには見直す、または情報として取り出してアウトプットに活用する、などのアクションが必要です。

これらの実践は、ちょうど英語の習得に似ているのかもしれません。
いくら英単語を丸暗記し続けても、実際の会話の場面ではなかなか使うことができない事例のことです。自分で暗記した単語を実践で使わないと記憶として定着しないのと同様な気がするのです。

少し前に目にしたアンケート結果に、思わず納得してしまった経験がありますので、紹介したいと思います。
TOEICテストで800点を獲得した人たちに"英会話の自信があるか?"と尋ねた回答結果だったと記憶しています。
「約7割の人が自信が無い」と回答していたのです。
筆者が言いたかったこととの関連性に気付いていただけたでしょうか?

最後に読者の方に記憶力に関して1つだけ質問をします。
「一昨日の夕食に何を食べたか、10秒以内に思い出すことができますか?」






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