オルタナティブ・ブログ > 大塚秀樹の“マーケティングマインド”の醸成 >

技術で勝って、商売で負けていませんか?

医療機関にとってのマーケティングとは?

»

hospital.jpg先日のお打ち合わせの中で、マーケティングへの取り組みについて幅広く意見交換した訳ですが、特に印象に残ったのが総合病院などの"医療機関"が、どの程度までマーケティング活動に力点を置いているのか?という事項でした。

おはなししていた方が語られていたのが、総合病院のすべてではないですが、「マーケティングにつぎ込む予算があるくらいなら、院内の設備を最新鋭のものに刷新するなどの投資に当てる方が先で優先すべき」と過去に言われた経験についてでした。

参考までにこの方は、病院関係者ではなく、ブランド構築で企業等の支援をしてみえる方です。

私はこのおはなしを聞いたときにとっさに、時代は変わったので現代ではまずい考え方だと思いました。
数年以上前でしたら、こういう考え方が主流で決して間違っていないと思ったはずですが、時の経過とともに仮に医療機関であっても、マーケティング的な思考を病院経営に持ち込んで、よりしっかりした経営基盤を構築すべきだと思ったのです。

病院の提供する事業をサービス業として捉えて、各種施策を打ち出していく必要がある、という考え方です。

事例として最適なサービスが、「医療ツーリズム」です。
自国とは違う国に、わざわざ医療の提供を受けるために渡航することを意味しますが、その際に重要な視点がマーケティング的な見地で病院経営を行う、という視点です。

Comment(0)