今の仕事が取って代わられる
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昨日、ある方とお打ち合わせをしていた中で、話題に出たのが、AI(人工知能)が仕事を奪っていくというおはなしでした。
その方が話されるには、名称独占業務である税理士の仕事が、将来はAIに取って変わられてなくなってしまう、というものでした。
このはなしを聞いたときは、さすがに筆者も驚きました。
国内にある士業の仕事というのは、難関試験に合格して法律に守られて安定した仕事を、遠い未来までやり続けることができるもの、というイメージがあったからです。
確かに、筆者の知っている税理士も、本来の業務は当然おこないながら、より経営コンサルタント業務の方へシフトしてきている、という人がいます。
これらの人はおそらく国内にも多く存在していると思いますが、何も昨日今日から危機感を持ってこうした業務シフトを起こしている訳ではないと思うのです。
彼らは、5年も10年も前から準備を進めて少しずつ業務移管を進めてきたはずです。
それを考えると、税理士に限らず国内どころか世界中のありとあらゆる仕事が、今後存続が危ぶまれます。
それを見越してか、大学受験の願書出願時において、人気がある学部学科はその時代を写す鏡だと思うのです。
例えば、昔は人気のあった電気電子や機械工学などの人気が陰りを見せる一方で、化学を学びたがる学生が増えてきたのは、時代の変遷を感じさせます。
世界を相手にしても、日本が強い競争力を保っているのが素材産業であることを考えると、十分に納得できる傾向だと思うのです。
化学を学んでもAIの影響を避けることはできないのですが、少しでも人間の行う仕事として、将来生き残る可能性のある職を目指すことは、もはや自然な流れになってきたと思うのです。
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