企業経営についてのあれこれ
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企業経営ほど、答えの無い学問は世の中にあまり無い、とは以前にも書いたとおりです。
実際にいろいろなスタイルの経営手法があり、その企業の置かれた社内の状況(内部要因)や外部要因などにより最適なスタイルは変化していくからです。
ただ間違いなく言えることは、成功への近道は実際に成功した企業を参考にすることです。失敗した企業の事例を参考にしても得るものは無いからです。
これも以前に書きました。
ところで、研究発表によると同族経営の方がサラリーマン経営より成績が良い、という実証が出されました。
売上高成長率でも総資産利益率(ROA)でも同族企業の方が非同族企業を上回ったというのです。
これだけにとどまらず、もっと同じく興味深かったのは同族企業の中でも、婿養子が率いる企業の成績が最も良かった、という事実まで明かされていたことです。
創業一族とは関係のないサラリーマン経営より、創業ファミリーの一員ではあるが実は血縁関係の無い養子がトップに立った方が明確に経営成績が良かった、というのです。
今回の調査結果にも根拠が見え隠れしています。
つまり、同族経営(婿養子を含む)の方がサラリーマン経営より、長期の視点で経営に携わることができる、という利点です。
サラリーマン経営では、どうしても自分の短い在任中に業績の成果を出して退任したい、という思惑が働いて、短期主義に陥ってしまう、という弊害から抜け出せないということです。
何やら、ガバナンス問題で揺れに揺れている東芝を思わせるような話になりました。
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