オンデマンド映像配信がようやく育ってきた
映画やドラマを中心に、進出先の各国で会員を獲得して、いつのまにか強い企業の仲間入りを果たした、米ネットフリックスが今秋にも日本初上陸と言われています。
ネットフリックスのことは昔から追いかけてきましたが、1997年に登場して以降の様子を見てきて、まさかここまで大きく成長するとは全く私、大塚の予想に反してきました。
つまり、日本でもオールドエコノミー時代の代表ビジネスでもあるような、レンタルビデオショップから始めた会社であったからです。
このようなビジネススタイルは、世界中のどこを見渡してもありがちな、特段差異化されたようなビジネスモデルではなかったからです。
それが今では世界10ヶ国以上でサービス(ストリーミング)を提供し、4,000万人以上の会員を獲得するまでに至った訳ですので、感慨深いと言ったら言い過ぎでしょうか。
ネットフリックスのここまで成長してきた軌跡を追いかけるだけで、有料コンテンツビジネスの歴史を勉強できるような気さえします。
実は今更ですが、私自身もコンテンツのオンデマンド配信にはあらためて大きな可能性を感じています。
もちろん、ネットフリックスがここまで支持されてきた理由も、人々の強い需要があるからこそです。
これは私の実体験でも強く感じています。
仕事柄、泊まりがけの出張もたまにあるのですが、困るのは会食の予定のない夜の過ごし方です。(1人の場合です)
そういう場合は宿泊先のホテル近くのコンビニで弁当とビールを買ってきて、部屋の中で簡単に済ませることも多いのですが、お供となる備え付けのテレビで視聴できる番組だけでは見たいモノがなかったりすることが多く、以前でしたら持参のノートパソコンでネットサーフィンをして過ごしたりしていたのです。
興味がなく見たくもないテレビ番組をただダラダラ流していることが嫌いで、吟味してこれと決めた番組だけを見たい派なのです。
ところが最近の出張では、同じく持参したノートパソコンやiPadを使うのですが、加入しているWOWOWの番組コンテンツのオンデマンド配信に凝っているのです。
ご存知のとおり、WOWOWはチャンネル数は3つなのですが、スポーツや映画、ドラマや演劇、音楽コンサート、ヒューマンドキュメント、お笑いライブまで、あらゆるジャンルのそれも選りすぐりの番組が用意されていますので、視聴するコンテンツを選択するこちらが困るくらいなのです。
私は普段自宅ではあまりテレビを視聴しないのですが、出先でこそ、その場その時の気分で見たいものを見たくなる習性があるのかもしれません。
WOWOWやネットフリックスもそうなのですが、もちろん用意されたコンテンツの質が高いことが必須条件ですが、オンデマンド配信は非常に便利で楽しい気分を味わることができるのです。
10年以上前に、"ネット時代の本命となる"、と騒がれていたのは、「ビデオオンデマンド」だったことを、今になって納得するようになってきたのです。