アップル、ウォッチの次は自動車参入か?
リンゴ、アップル
欧米では、古来よりリンゴの木や果実は豊かさの象徴で、まさに富と直結するフルーツでした。
私、大塚も個人的にはあらゆるフルーツの中で、リンゴはナンバーワンだと思っています。
確かに味だけを比べたら、もっと甘みの強い美味しいフルーツは他にも多くあります。
ただ、味以外にもスイーツでの使用における汎用性の高さや、健康に抜群にいいなど、総合的に見てリンゴはナンバーワンだと勝手に評価しているのです。
そんなリンゴが古来より持っている意味合いを体現しているのが、米アップル社であり、この世の春を謳歌している感さえします。
何しろ手元資金は1940億ドル(約24兆円)と世界でも断トツであり、日本1位トヨタの約5兆円や2位ソフトバンクの約3兆円をはるかに凌いでいるのです。
自動車は究極のモバイル機器
アップルの上級副社長であるウィリアムズ氏は開催されたあるイベントで、このように表現しました。
これを聞いて筆者は、自動車製造への参入に興味があるな、と思いました。
電気自動車の開発をすでに始めている、という噂も飛び交っていますが、まずは車載システムである"カープレイ"という自動車のダッシュボードの機器とiPhoneを連携させるシステムに注力したいようです。
この分野では、またしてもグーグルのアンドロイド・オートとの対決が待っていますが、日本の自動車メーカーでも、トヨタ自動車・ホンダ・日産自動車・三菱自動車・富士重工業・スズキがカープレイの採用を発表しています。
テスラの買収はあるのか?
今年の株主総会でアップルのクックCEOは、電気自動車メーカーである米テスラ・モーターズの買収の可能性について、肯定も否定もしませんでした。
アップルには潤沢な買収資金があります。一方でテスラは手元資金を減らしつつあるので、相思相愛のはずです。
ところが、筆者が考えるに、両社の結婚の最大の障害はテスラのマスクCEOの存在です。
彼は相当な野心家であり、すんなりとアップルの軍門に下るとは思えないからです。
今も今後も、電気自動車以外にもあらゆる可能性のあるビジネスに挑戦していきます。
いずれにしても、日本で言えば世界一を奪取するためにLINEにとって必要な存在がソフトバンクであるように、テスラにとって必要な存在はアップルなのだと言えそうです。