マイナンバー制度導入による波及効果について考えてみる
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アベノミクスの第三の矢、成長戦略が6月末までに打ち出されますが、おおよそのアウトラインが見えてきました。
私、大塚が一番興味を持ったのは、マイナンバーです。
と言ってもマイナンバー単独での導入のことではなく、医療との連携です。
マイナンバー制度が始まると個人番号カードが配布され、2017年7月〜健康保険証としても使えるようになります。
この個人番号カードにはICチップが組込まれており、医療機関が認証すると医師は、マイナンバーと連動した患者の医療番号を把握できるという仕組みが生まれます。
こうなると何が実現できるかと言えば、医療番号を通じて、総合病院だけではなく、個人病院や訪問看護ステーション、介護事業者や薬局までもが、患者個人の病歴や薬の投与歴などの個人情報を関係者間で共有できるようになります。
そうなることによって、膨らむ一方だった国の医療費に対して、患者への二重投薬や二重検査の軽減によって、将来的に減らす方向に持っていくことができる、という訳です。
ただ、私も本日、医療分野のあるクライアントさんとの会話の中でも、当該トピックスについて話し合ってきましたが、マイナンバーと医療番号の連動だけですべてが解決する訳ではありません。もっと多くの解決しないといけない問題がある、という訳です。
いずれにしても、医療情報(主にバイタルデータが中心)の共有実現に向けて、加速度が高まることが確実です。
それによって、潤うシステム構築会社も多く出てくるはずです。
今日はここまでにしておきますが、明日の投稿記事ではもう少し別の側面から、マイナンバー制度について考えてみたいと思います。
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