フリーランスという選択
私も仕事柄、これまでに多くのフリーランスの人たちと接し、仕事もしてきました。
その中でいつも感じてきたことは、彼らは元気で、明るく伸び伸びと生きている、という点です。
自分の好きなことを仕事にして、仕事の内容によって受託するかどうかを判断し、時には断ることも許されます。
ところが実際に彼らが日頃感じていることはどうなのでしょうか?
折しも時代は、フリーランスの全盛を迎え、追い風が吹いているように思えます。
クラウドソーシングの登場によって、仕事を探している人と、仕事をお願いしたい人とをマッチングするサイトによって、昔では考えられなかったようなシステムで仕事を探すことができ、それも出会うはずの無かった遠方の人からも仕事の依頼を受けることができるからです。
興味深い調査結果が出ていましたので、今回ご紹介したいと思います。
2015年版の小規模企業白書(中小企業庁)からの抜粋です。
フリーランスというスタイルの働き方によって得られる満足度合いとしては、「仕事の自由度や裁量の高さ」や「生活との両立」などの項目で大半の人が肯定的な意見を持っているようです。
しかし、「社会的評価」や「収入」という面では、満足している人が非常に少ないのです。さらに健康状態を気にしている人も多いようです。
このように、好きで選んだ仕事の内容や働き方のスタイルですが、フリーランスの人たちにとっては全てに満足できる訳ではないのです。
これはある意味、当然のことであり、例えば会社員を辞めてフリーランスになる、という決断をしたときにも想像ができたことであるはずです。
従って満足している部分も多くあるのですが、どうしても実利という点では、必ずしも満足感を得られていないのです。
誰にも強制されずに、自分の意志で始めたフリーランスという働き方。親や友人に泣きごとを言うのもためらわれるのかもしれません。孤独との戦いが待っています。
そこで問題となってくるのが、生活できるだけ、またはそれ以上の収入を得るためにどうしたらいいのか、という点です。
クラウドソーシングという仕事探しの場の特徴である、価格競争に陥る、という欠点にどこまで我慢することができ、いつまで続けるのか、も検討項目となってきます。
自分の仕事に対する信念を一生にわたって貫いていきたい。でも今のままでは生活が成り立たない、というもどかしさです。
ここで自分の考えを巡らすのに1つのヒントになるのが、世の中を見つめる、ということです。
世の中から求められていることを探し、世の中に自分の仕事の方向性を合わせるのです。
方向性が定まったら、あとはひらすら自分のスキルを磨くしかありません。
例えばこういう考え方を提唱している有識者がいます。
1つの分野で1位/100人中になる。
さらに同様に3つの分野でも同時に1位/100人中になるのです。
こうすることになって、自分は1,000,000人(100万人)の中で唯一無二の人物になることができる、という考え方です。
いきなり100万人の中で1番を目指せ、と言われても、非常にハードルが高いと感じるはずですが、上記のような考え方でしたら何となくなることができるかもしれない、と思えるのではないでしょうか?
このような考え方をときにはしてみてはいかがでしょうか。