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ドイツとの距離は縮まったか?

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germany.jpgいまだに日本人だけではなく、アジア諸国全体の人たちから見ても、どうしても憧れに近い視線で見つめてしまうのが、ヨーロッパやアメリカではないでしょうか。
筆者もその1人であることを否定しません。

この思いをあらためて痛切に感じさせてくれる機会が意外と、歴史のある古いヨーロッパを題材にした映画であったりします。
先日の少しまとまった時間があった時に鑑賞した、ドイツのホロコーストを題材にした映画もいつもの思いを抱かせてくれました。画面に登場する一般家庭の描写について、家の中に置いてある家具から、食生活の雰囲気の描写までつぶさに観察すればするほど、当時の日本の生活の様子とは違う、明らかに洗練された生活ぶりがすぐにわかったのです。


今回の拙ブログのテーマは、このまさにドイツについてです。
この場で政治や宗教についての話題を必要以上に取り上げることは控えたいと思っています。ただ、先月、あの日から4年が経過した3月11日の直前に慌てるように出国して行った独メルケル首相には、もう少し我が国に対して強い印象を残して行って欲しかったと筆者は今でも思っています。何しろ彼女は世界でも5本の指に入るほどの影響を持った人物であり、女性ではもちろんナンバーワンの存在感だからです。女傑と言われる所以です。

筆者が以前より気になっていたことについて、今回の2日間というメルケル首相の行動によって説明がつきます。それは、日独間の距離(物理的ではなく外交)が遠い、ということです。つまり対話不足と言い換えることができます。

中国に急接近しているドイツはまるで別人のようですが、経済という媒介を通して、両国はとても親密感を増しているのです。

一方、日本はどうでしょうか、経済分野については。
特に製造業において、何かと日独間は主要メーカーの間で競合したり、協調したり、といった具合に接触があります。

自動車業界でいえば、トヨタに限りなくライバルとして迫ってきたVWとの競合、一方で仏重電大手アルストムのエネルギー部門の買収合戦では米GEに対抗するために三菱重工・日立がシーメンスと連合を組むという協調の行動に出ました。

確かにドイツには、世界を代表するグローバル企業が多く存在し、同一業種の日本メーカーからは常に目標とされてきました。

ところが、強い独製造メーカーでも、米国のITを駆使してあらゆるモノを取り込んでいくグーグルを初めとした企業群には強い脅威を感じていて、対抗するために第四次産業革命というIoTを組込んだ、特に製造分野での大きな変革を起こそうと躍起になっています。

実は上記で述べたような、まさに同様の脅威が日本の製造メーカーにも当てはまるのです。

そういった点を考慮しても、ドイツの製造業は今でもやはり強く、同じ敗戦国としてほぼ同時に国情の立て直しを図り、ついにはGDPの規模で2位と3位を逆転して、トップの米国の姿を捉えた当時の我が国からすれば、逆転して追い抜いたはずのドイツとはまだ少し差があるように思えるのは筆者だけでしょうか?

オーケストラで頂点を極めるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と、勢いを失った伊オペラ界に代わり主役に躍り出たベルリン国立歌劇場管弦楽団の存在は、伊達ではないのです。

今回は少し論旨が散漫になったことをお許しください。
最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。



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