超高精細液晶は効果的なのか
"超高精細液晶の「MacBook Pro」や「Ultrabook」、2012年前半に登場か"にAppleなどのメーカが超高精細液晶を投入が噂されています。
iPhone 4で3.5インチのサイズに960x640(326ppi)と非常に細かいディスプレイを搭載しました。次のiPadではiPhoneの様に4倍(2,048x1,536)の解像度になるとかならないと噂が出ています。
現在AppleはMacBook Pro 17インチでは,1920x1,200、iMac 27インチでは2,560x1,440を採用しています。それぞれの精細度は以下の様になります。これに噂になっている2,880x1,800を17インチで採用された場合も記載します。
機種 | 精細度 (ppi) |
iPhone 4/4S | 326 |
iPad | 132 |
iPad 4倍解像度 | 264 |
MacBook Pro(17) | 132 |
iMac(27) | 108 |
MacBook Pro(17)超高精細 | 199 |
これだけ見ているとiPhoneの細かさは群を抜いていてMacBook Proの超高精細は効果薄くないかと思わなくもありませんが、ディスプレイとの距離が違うので評価がそのままではありません。
"「Retinaディスプレイ」はどれくらい細かい?"に精細度、距離と視力の関係が書かれてあります。iPhoneとの距離は15cm、ノートPCやiPadの距離は30cm、iMacの距離は50cmぐらいではないでしょうか。大きなディスプレイが近すぎても視野に入りませんから。
記事のグラフを信じるならばiPadの4倍解像度タイプやMacBook Pro(17)超高精細はiPhone 4/4Sよりも細かく見えそうです。
この結果だけならばディスプレイの超高精細はいい方向に思えます。そういえば、以前にThinkPad 701wsを使ったときに案外良く見えました(フォントサイズが150%程度でしたが)。
ディスプレイの高精細が高まっても全てのアプリはメリットを享受しないでしょう。人間が見えることが出来るサイズの限界もあるので情報が増えることはなないケースでもあります。それでも画像関係、ゲーム、ベクターデータ等は恩恵を受けることになります。文字もより見やすくなるかも知れません。細かくなれば違う用途も模索されるかも知れません。
現在のPCのディスプレイの精細度はだいたい100~130ppi前後です。視力0.5程度の人ならばこのあたりで問題はないでしょう。ただ視力の平均は1.2と言われています(眼鏡ありで)。このため、もう少し細かい解像度の方がよりいいように思えるので今回の噂はぜひとも実現して欲しいものです。