スマートフォン市場(2Q'11)~Android独走態勢~
"Gartner Says Sales of Mobile Devices in Second Quarter of 2011 Grew 16.5 Percent Year-on-Year; Smartphone Sales Grew 74 Percent"において2Q'11のスマートフォンOSシェアが発表されました。
そこで携帯電話とスマートフォンの各種情報をグラフ化してみました。
■携帯電話とスマートフォンの出荷台数前年同期比
■スマートフォンOSシェア
(出展:Gartner)
未だに、スマートフォンは出荷台数は前年同期比で50%を超える成長を維持しています。ですが、その多くはAndroidとiOSが支えています。
SymbianはNokiaの撤退の発表以降凋落は激しく、3Q'11では、iOSにも抜かれるでしょう(これは予想の範疇)。
RIMにおいては、前年同期比でもぎりぎりプラス(12.6%増)になる程度です。いくらかのリストラを行われたようですが、このままでは2大巨頭(AndroidとiOS)に飲み込まれそうです。リストラと言う手詰まりの策では将来においてシェアを得ることは難しくなります。どうするのでしょうか?
Androidの勢いはすごいものがあります。このまま行けば4Q'11にはスマートフォンシェア50%の到達しそうな勢いです。ただし、Android系は特許関連の訴訟とかあるため、メーカがWindows Mobileに移行するのではないかと言われたりしているため、Androidも将来において安泰ではありませんが。
1H'11のスマートフォンの出荷台数がデータが出たため、年間のデータを予想してみます。数字は万台です。
年 | 上半期 出荷台数 |
通年 出荷台数 |
通年/上半期 (比) |
2007 | 5,280 | 12,231 | 2.32 |
2008 | 6,459 | 13,929 | 2.16 |
2009 | 7,747 | 17,240 | 2.23 |
2010 | 11,595 | 29,665 | 2.56 |
2011 | 20,093 | - | - |
平均 | 2.31 |
年間/上半期の平均比率が2.31です。これに1H'11の20,093万台をかければ2011年4.65億台になります。2010年並(2.56倍)ならば、5.14億台になります。過去のデータ内には不況のあおりがあるため4.65億台は下限と考えるべきですし、5.14億台は平均的な解ではないかと思われます。
Gartnerのスマートフォンの出荷台数の最新の予想は4.68億台となっているため、この数字はクリアしそうです。
ただし、現在の世界経済状況を考えると2H'11で大きく急停止する可能性はあります(これは何もスマートフォンに限らず、全ての製品に関して)。このため、上半期の出荷台数から来る予想はあてにならない可能性がありますが。
さて、スマートフォンOS争いはそろそろ固定化するかと思われているのですが、Windows MobileとWebOSはどのていど割り込むとができるのでしょうか。Symbianの後釜を狙うだけではAndroidやiOSに勝てないような気がします。