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ブラウザシェアの考察(2011.2.2)~Chrome 10%の大台に~

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NetApplicationsが2011/1のブラウザシェアを公開されました。そこには予定通りChromeが10%の大台に乗りました。

ブラウザシェア及びシェアの先月差をグラフにしてみました。OperaにはOpera miniも加算しています。

・ブラウザシェア

・ブラウザシェア先月差

・ブラウザシェア前年同月比

2008年9月に発表されてから29ヶ月後に達成したことになります。Chromeは現在最も勢いがあるブラウザです。

シェアで前年同月比のグラフを作ってみましたが、わかりづらいものになりました。季節的要因がデータに関しては、前周期よりも1年前の同じ期間で比較することはよくあります。ただし、この場合は出荷台数などのシェアにした数字ではありません。IEのシェアの動きから季節的要因が見え隠れしています(4~7月にかけて一度はプラスに転ずることと年末年始には大きくシェアを落とす)。このため、グラフ化してみましたが、Chromeの数字が大きすぎて他の動きがあまり見えません。Safariはずっと増え続けていることが明確にわかることが唯一のとりえのグラフかも知れません。

また、Chromeは各バージョン後にどのようにシェアをのばしてきたかを調べるためにブラウザバージョンシェアもグラフ化してみました。0.2~0.4は0.xに合算、4.0と4.1も合算しています。また、Chromeトータルのシェアもつけています。

6週間毎に更新する方針に変更したため、Chrome 6以降非常に短期間に移り変わっています。これは他のブラウザにはない特徴の一つです(勝手に自動更新)。満遍なくバージョンアップでシェアを向上させているように見えます。

ブラウザシェアの増加で過去最高はFirefoxのNov'08の1.61ポイントです。NetApplicationsのデータを見るかぎりは先月から1%も向上したのは、Firefoxが2回達成しただけです(Chromeも登場時も1%からスタートしましたが、これは除外します)。

Chromeの増加の最高は登場時を除くとNov'10の0.80です。ある一定のシェアを持っていなければ、1%アップは実現できないでしょう。このため、過去のChromeはできなくて当たり前でした。ですが、10%超えを果たした今のChromeならば先月から1%増は達成するのではないかと思われます。たぶん4~7月ぐらいには一度ペースを落とすでしょう。それをうまく乗り切れば2011年末のシェアは相当高いと思われます(最高のシナリオで20%、順調に行けば17%、最悪のケースで15%)。

Safariも裏でシェアをこっそりと伸ばしています。実はSafariは今月(Jan'11)はSafariとしては過去最高の伸び率でした。これは、iOSとMacの増加の影響だと思われます。1.5年遅れぐらいでSafariも10%の大台に到達するかも知れません。

最小二乗法で2011/12のブラウザシェアを予想してみました。対象月は式を求めるのに対象にした月数です。多ければ精度があがり、少なければトレンドをキャッチできます。

このとおり進むかはわかりませんが、なかなかいい線が言っているのではないかと思われます。

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