"新書がベスト"の感想
日本3大書評家(?)の一人である小飼 弾氏の本を読むことを勧めている本です。
著者は、まずは目次から読むことを勧めています(他の著作でも同じこと指摘している)。これは面白いことだと思って実践しているのですが、まだ効果を発揮していません。読んできた本の量が違うからかも知れないのですが...
読書を書くように読むことを勧めていますが、私はこれは非常に重要だと思います。私も最近は積極的に書評を書いていますが、読んだ後に振り返ってまとめる作業をすることでさらにより理解が深まります。このため、少しでも良かったところがある本には書評を1行でも書くべきだと思います。Twitterでもいいので。
歴史本に関しては18禁にすべきだと言う意見には、私は割と賛成です。著者は歴史書は勝者の立場から書かれるため、突っ込みを入れることができない年頃には早過ぎると警鐘をあげています。
これと同じことを経験したことがあります。私は高校時代に史記に没頭したことがあります(史記は私のバイブルの一つです)。史記には始皇帝が私生児である書かれてあります。ですがよくよく考えると後の政権である漢の劉邦の出生の卑しいことをごまかすために、上書きされた可能性が非常に高いです(なにかのTVでも似たようなことを言っていたので、もしかすると公然の事実なのかも知れません)。
全ての情報を鵜呑みすべきではないのですが、古い歴史書ほど反対の記事がない場合があるため、歴史書は他の分野からすれば鵜呑みしやすい傾向があります。このため、若いうちに読まないほうが私も良いと思います。
後半は新書のレーベル紹介になります。はっきり言って、こんなに新書サイズのレーベルがあるのかと思ったものです。私はハヤカワ新書juiceが割と好きなのですが、発行書籍数は少なくてもちゃんと入っていました。
最後にアウトプットも大切だと書かれていますが、私はこれこそ重要だと思います。私はブログを書き始めてわかったことの一つに、"インプットがあるからアウトプットをするのではなく、アウトプットするためにインプットするんだ"を痛感しました。
私は、ブログを書く前後で見に行くサイトが様変わりしました。これはアウトプットするために、インプットを大量(インプットの数倍は必要)に行う必要があるためでした。さらにインターネットだけの情報では不足して(時々ほしい情報がない場合がある)、紙の書物や実際に経験する必要があったほどです。このため、アウトプットすることは大切です。
本書を発行しているレーベルが、"ベスト新書"なので本のタイトルはレーベル名をもじっているのですね。