ゴルフシュミレーターの技術が凄い =「ライザップゴルフ」で、3ヶ月で99以下コミットを契約して見た(3)
昨日までにライザップゴルフで10回/1ヶ月のレッスンが終わった。
・サンドウェッジによる20から100ヤード
・アプローチ/ピッチングウエッジによる100から120ヤード
で、約9割が目標(ピン)の2ヤード以内に止められるようになった。
過去2年間に受けたゴルフ練習場(打ちっ放し場)でのレッスンと何千発もの練習を考えると飛躍的な上達である。
いまのところ、素晴らしい成長だと感心している(ちなみに、私はライザップから一銭ももらっていない)。
さて、ライザップゴルフにおいて、レッスン以外に私が注目したのは、
「ゴルフシュミレーター」
「スマホ用練習、ラウンド支援ソフト」
「クラブセンサー」
などのITソリューションである。
その中から、まずはゴルフシュミレーターを紹介したい。
https://youtu.be/W9mNzxtqhNs?t=20s
<ゴルフシュミレーター とは>
ゴルフシュミレーターとは、
・ナビゲーションやパソコンの画面でゴルフ場、ショットする位置、風などの状況をセットして
・プロジェクターに投影されたゴルフ場(一般的には実在するもの)に向かってボールを打ち
・各種センサーによりボールの速度、方向、スピン量、軌跡やクラブヘッドスピードなどを感知し
・コース、グリーン、ピンの位置、風の状況などを反映して
・落下地点の景色とボールの位置をプロジェクターに映し出す
ことにより、実際にゴルフコースをラウンドするような環境(IT系の人らしく格好付けて言うと「ユーザー体験」)を屋内で提供するシュミレーションシステムである。
一般に、ゴルフ練習場、レッスン場やゴルフバー、社交場で利用されるが、自宅に設置する人も増えている。
ゴルフシュミレーター は、
VR(仮想現実)ゴルフやゴルフゲームように、自分の分身がバーチャルなゴルフ場に入ってバーチャルな世界のクラブでボールを打つのではなく、
実際のクラブで、現実のボールを打って、落下地点の様子をバーチャルに投影するものだ。VRやパソコン、スマホゲームよりもゴルフの練習には向いているため、多くのゴルフスクールで利用されている。
<ゴルフシュミレーター のメーカー>
ゴルフ練習用に導入されているゴルフシュミレーターは、沢山のメーカーから出されているが、韓国製が高いシェアを持っている。
韓国に行くと沢山の屋内ゴルフ施設があるため、開発競争が激しいからだろう。
最も大きな違いであり、選定の基準となっているのが、価格とセンサーのようだ。
・GOLFZON GDR/Vision (GOLFZON)
・T-UP(BGS)
・GTS (Brain)
・OK ON GOLF スピンシステム(THEON)
・JoyGolf / G-shot (golflond)
・BIGBAN (3D)
ちなみに、私が通っているライザップゴルフ 新宿南口店で利用されているのは、
「GOLFZON(ゴルフゾン) GDR」http://company.golfzon.jp/products/gdr
である。
<ゴルフシュミレーター のテクノロジー>
時速300kmで打ち出されるボールの速度、方向、スピンなどを一瞬で計測し、それらの情報を1秒以内に解析して軌跡をスクリーンに表示後、ゴルフコースのグラフィック情報とマッチングさせて、ボールが止まる位置の景色を表示させるこのシュミレーター は、センサーデバイス、解析ソフトウエア、グラフィックソフトウエアなどリアル世界とヴァーチャルの技術の集大成と言える。
コンポーネントは、
・大型プロジェクター、スピーカーとスクリーン
・センサー(赤外線センサー、レーザー、超高速カメラを天井、打席の横や後ろに設置)
・専用ボール(通常ボールのディンプル計測、センサー埋め込み型、ディンプルマーカー計測式などがあり)
・タッチ式モニター
・Windowsなどのコンピューター
・コースとボール位置の景色を表示するグラフィックスソフト
・センサー情報の収集解析ソフト
・コース情報と解析結果をマッチングするソフト
・ナビゲーションソフト(コース選択、スイングビデオ表示、角度、速度、スピン量表示など)
・プレート(地面)
などで構成されている。
コース数やコースの景色を表示するグラフィック性能は、各社あまり差がないが、注目されているのは、センサー性能とそれを解析して弾道をシュミレーションするソフトウエアの組み合わせだろう。
<ゴルフシュミレーター の今後>
ゴルフシュミレーター は、より正確な弾道を表示できるようになり、ネットワーク化が進みゴルフシュミレーター を使った遠隔地同士のコンペなども行われるようになってきている。
現在の課題は以下の2点だ。
1.ゴルフコースを実際に回った場合との差を、さらにどのように埋めるか
少し左に傾いた上り坂のような傾斜、ラフの深さ、バンカーなど現実の違いを体験させることは難しく、また、IT関係者が苦手とする分野である。
まあ、だったら実際にコースに行けばいいということになるのだろうが。
2.より小さなスペースでの体験
現在のゴルフシュミレーター は、大形スクリーンが不可欠である。もちろん、普通のネットに打って実際の弾道は別のモニターで確認する方法もあるが、リアリティがないため満足度が低い。
今後、VRとセンサーを利用して、シュミレーターのヴァーチャルなゴルフコースに入ってプレイすることも可能になるだろう。
ショットした感覚は重要なので、クラブでボールを打つのは今までと変わらないだろうが、プロジェクターの代わりにVRメガネで3Dのコースを見るようになるようなものも登場するのではないだろうか。
プロジェクターが置けない自宅から参加して、複数人でコンペをやれれば最高なのだが。
<過去の関連記事>
◯ライザップゴルフで、3ヶ月で99以下コミット(現在120以上)を契約して見た(1)=料金編"
http://blogs.itmedia.co.jp/kenjiro/2018/04/120.html