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マネージャーになるための経験を無料で積める方法

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 私は毎週One one One Meeting(1対1のコミュニケーション = コーチング)を自分の部下と行っているが、今回、あるメンバーから「マネージャーになるための勉強はどうしたらいいのか?」との質問があった。

 以前、

部長がやらなくてはならない7つの仕事と能力~意思決定の伝承が文化を作る

という記事を書いたが、

「マネージャーの原則」

で取り上げたようなマネージャーのための本は、山のように出ているのだが、実際に経験しないと、これらの本の内容が頭に入らないし、自分の懐に落ちない。

 だから、本や研修でなく、経験が必要となるのだ。

 質問をしてきた彼には、

・IBMの社内の研修は非常に優れているので、それを受けること

・現在、リーダーシップをとってもらっているイニシアチブでリーダーとしてやるべきことを、いろいろ試してみること

 を伝えたが、もっと、マネジメントとしての遣り甲斐と難しさを経験できる方法はないかと考えていた。

 そんな中、日曜日に、私が「理事長」を務めるマンション管理組合の総会が終わった。

 管理組合の理事長は、約20人の理事とマンションの中で建築、建設に携わっている経験者を集めた「修繕委員会」の約10名を束ね、かつ、自治会、防災会も、その中心が管理組合となり、多くの業者ともコミュニケーション、交渉を行わなければならない。

  結論だが、マネージャーの経験を積むもっとも良い方法は、

「マンションの管理組合の理事長に立候補してやる」

 ではないかと思う。

 理事長をやる中で、

・自分で何もかもやらず、理事の皆さんに権限委譲する

・役割分担やプロセスをカイゼンして遣り甲斐を持って動いてもらう

・根本的な問題点を洗い出し、それに対して前向きに解決していくムードを作る

・理事会内や住民からのオブジェクションハンドリング(反対やクレーム対応)

・方針や行動に関する基本的な考え方を伝え、浸透させる

・自由闊達で合理的な会議の運営方法

 などなど、

 マネージャーとしての多くの経験が積めるのである。

 さらに、私の時のように、大規模修繕などがあれば、数億円のお金が動く

・大規模修繕工事のための計画、業者選定、見積交渉、住民との話し合い

があり、非常にタフなマネージャー経験が積める。 また、

・マンションの管理運営

・植栽維持管理

・機械式駐車場

・消火器

など、知らないうち(本当に非常に大きな費用が浪費されている)に膨大なな費用が浪費されてしまうことなどがわかり、間接費を減らすための、様々なプロセス改善にも取り組める。

委託業務の価格引下げ交渉や業者の変更や、

会計状況がリアルにわかる会計方法への変更

などを今回行ったが、もっとも重要なのは、

・理事や関係者のモチベーションを維持すること

・会議の効率化

・作業の効率化

であろう。

例えば今回の場合、各担当業務の進め方を

今までの「全員での合議」に時間をかける

方法から

施設、環境、広報などが、それぞれのものに責任を持って実施し、それを理事長が責任を持つという方向に変更した。 会議では絶対に全員で承認しなくてはならないことだけに絞り、それ以外は担当チーム毎のワーク時間にすることにしたのだ。

しかし、

「そんな風に変更する権限が理事長にあるのか? あらゆる文書に自分の意見を反映させ、全員の合意のもとに出すべきでは」との反対意見も出たが、これに関しては強行し、それ以降、理事会全体の雰囲気も進捗も何倍も良くなった。

 私は、私はこのマンションが出来て引っ越してきた10年以上前に、当時に、校長先生からの依頼で千葉県の青少年相談員や「さわやかコミュニティ推進委員長」をやり、その後、自治会、自主防災会をゼロから作り上げて初代の会長も務めた。

 特に自治会では、思い出したくも無いほど、嫌な経験をしたが、間違いなくマネジメント&リーダーシップ能力を身に付けられたし、社会や学校と自分とのあり方についても学んだように思う。

 輪番で管理組合の理事の話がまってくると思うが、マネージャーの能力を高めたいのであれば、ぜひ、理事に自ら加わって、理事長をやってみてほしい。

 特に理事長は、誰も成りたがらず、押し付け合いや抽選になるはずだ。 「やりたい!」といえば、必ず無料でやらせてくれるだろう。

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