森にZip Lineを作ってみました
先週は、仕事に、プライベートに、何かと慌ただしい1週間を過ごし、少し疲れ気味でしたが、そんなときに森の癒やしは、なによりも有り難いと感じます。
毎週金曜日の夕方に、オフィスのある吉祥寺を車で出発、2時間ほどで八ヶ岳南麓の森に帰ってくることができます。先週末の金曜日の夜から土曜日の朝にかけては、それこそ"叩きつける"ような大雨が降りました。朝になり、雨も止み、いつもの森の巡回をしましたが、あの大雨が、なかったかのように、水たまりもなく、ぬかるみもなく、いつもの雨上がりの朝の森と何も変わりません。森に入るために人が手を入れて削った道こそ、土が流された跡が残っていましたが、それだけです。森の保水力は、凄いなぁと思わずにはいられません。
我が家に隣接する森は、以前は全くの手つかずで、モミや赤松が鬱蒼と茂り、真っ暗な森でした。それもまた、自然ですから、人間がとやかく言うものではないのかも知れません。
しかし、何年も手を入れていないために、倒木も多くや常緑樹が森を被って真っ暗にしている様は、せっかくの里山の風景を台無しにしていました。
もともと、この森は、人手によって切り拓かれ、田んぼを作っていたようです。それが、何十年も前に放棄され、そのままになっていました。一度人の手が入ると、本来の自然の姿に戻ることは、容易なことではありません。ずっとつき合い、間伐し、手入れしてあげるべきなのですが、それがされないままの森は荒れ放題。流石にたまりかねて、この森を手に入れることにしました。
傾斜地でもあり、また、窪地でもあり、利用価値の低い山林でしたから、売るに売れなかったようで、破格の金額で譲って頂くことができました。そうやって手に入れた森を、いま少しずつ手を入れています。
地元の友人である林業家に相談し、さやさやの広葉樹の森にしたいと告げました。ならば、モミや赤松を伐採することから初めてはどうかと言うことでした。
この辺りの森はモミや赤松が大変多く、それらはどれも常緑で、一年中陽射しを遮り、森の地面に陽光が一切入らなくしていました。もちろん、むやみやたらに切るのではなく、間伐もされないままに下の枝に葉がつかず鉛筆みたいになっている勢いのない木を選び、伐採をすることにしました。もちろん、これだけの木を素人一人で切り倒すことはできないので、プロの皆さんにお願いをしました。
20本くらいは伐採したでしょうか。おかげで森は広く明るくなり、なんとも心地よい木漏れ日が、地面に降り注ぐようになりました。伐採した赤松で製材加工できるりっぱな木は、買い取っていただき、それ以外は、ストーブの薪にするために残しました。おかけで、たいしてお金を掛けずに、森を明るくすることができましたし、ストーブの燃料も、向こう数年買う必要はなくなりましたので、結局は大助かりです。
後は実生の木々が育つことを待つことです。気長な話です。それらを間伐しながら、小楢やブナ、山桜などを残し、森を再生してゆこうと考えています。
時間のかかる話しで、それまでは空き地ですから、何か使えないかなぁと思い、先日の土曜日の晴れ間にZip Lineを設置しました。木と木の間に、ワイヤーを掛けて、滑車で滑り降りるというヤツです。
オンラインで探したところ、やっぱりアメリカにありました。やっぱりこういう遊びは、アメリカなんですねぇ。そのZip Line Kitをオンラインで購入しておいたのですが、ひとりではなかなか大変な作業で、近くに越してきた屈強な若者に「ここでいつでも遊んでいいから」という、体のいいただ働きを依頼し、手伝ってもらいました。そうやってできあがったのが、この写真です。
長さは35mほど、ちょっと傾斜をつけすぎたかも知れません。それなりに怖いです。でも、これがなかなか楽しく、何度もやったものですから、今朝はかなり腹筋が筋肉痛です(笑)。
残念ながら、日曜はずっと雨降りで、さすがにZip Lineを楽しむことはできませんでした。また、いくつか改善すべき課題も見えてきましたので、次週はその改善作業です。小さな子どもたちが来ても、楽しめるようにしてゆこうかと思っています。もちろん、大人も大いに楽しめますよ。
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