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森の仕事場 課題は山積み

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726日(月)午前5時 天気快晴、気温18.4度、湿度48%

こんな場所に、「森の仕事場」を作ろうとしている。

210520_新緑の森.jpg

昨日は、快晴ではあったが、最高気温は30度を超えることはなく、ドライな空気は心地いい。森に入れば、気温はさらに12度は下がる。谷筋から吹き上がる風は、とてもヒンヤリしていて、ゾクッとするくらいだ。そこに椅子を持ち込んで、しばらく本を読んでいたら、図らずも瞑想(居眠りとも言う)に陥り、蝉の声に起こされた。

森の効能は、様々な科学的な研究でも、裏付けられている。

生理・心理・物理実験を、都市部と森林部で行った結果、唾液の中のコルチゾールという「ストレスホルモン」が都市部に比べ、森林では濃度が低くなるということがわかりました。

また、心拍の「ゆらぎ」の測定で、森林ではストレスの高い時に高まる「交感神経活動」が抑制され、リラックスした時に高まる「副交感神経活動」が昂進するということ、さらに脳の前頭前野の活動が鎮静化しリラックスすることがわかりました。

免疫能についても23日の森林浴でNK活性(ナチュラルキラー活性)が高まることがわかりました。

森林セラピーソサエティより

210703_六角堂外観_屋根あり.JPG

201703__六角堂外観_屋根無し.JPG

このような場所に、日本ならでは伝統工法を使った木造の「森の仕事場」を作ろうとしている。もうそれだけで、十分ではないかと、つくづく思う。また、この森は神社の杜で、300年続くこの地域の鎮守様が祀られている。森の力と神社の霊気は、仕事をするには最高のお膳立てだ。このプロジェクトのかけがえのない価値であろう。

210612_石仏と祠.jpg

では、このような場を誰が、どのように使うのか、採算が合うのかと考えて見ると、頭が痛い。

確かに素晴らしい場は提供できるであろうとの自信はある。しかし、それは手段であって、事業の目的ではない。例えて言えば、天下に名だたる名刀正宗で、大根を切ったところで、何の役にも立たず、むしろ、その価値を毀損することになるだろう。名刀正宗なら美術品として所有することそのものが価値となるだろうが、「森の仕事場」となると、そうはいかない。そこを使ってもらい、お金を落としてもらわないと、成り立たない。宝の持ち腐れである。

友人からのアドバイスに従い、エレベーターピッチを書いてはみたが、顧客と顧客の求める価値をうまく結びつけられないでいる。そんな私へのアドバイスは、利用者のペルソナや利用シーンを文章にしてみてはどうかというものだった。

私は、そのアドバイスに従い、自分の希望的観測を極力排除すべく、使ってくれそうな人に直接インタビューし、できるだけリアルなイメージを描こうとしている。何人かと話をして分かってきたことは、「是非とも使いたい」と言ってくれる人が多い一方で、その利用頻度や許容できる利用金額を積み上げていくと、必ずしも採算があうとは言い切れないことだ。このままでは、素晴らしい場はつくれても、この事業を維持することは難しいだろう。

もっと収益効率を高める方法を考え出さなくてはならないわけだが、いままでの当たり前や誰かがやっていることを、場所を変えてやるだけでは難しいかも知れない。場の価値とそれを活かしたプログラムの組合せに、これまでには無い、新しい価値を作らなくてはならない。

このようなときには、原点に立ち返ることだ。

課題から考えよ、手段に囚われるな

抽象化せよ、具体に囚われるな

パターンを見つけ出せ、分野に囚われるな

私が研修で教えていることであり、コンサルでも使っている原則だ。他人のことならよく見える。しかし、自分のこととなると、これが徹底できない。それは、あまりにも見えていること、背負っていることが多いからだろう。

こんな作業を積み上げながら、改めてエレベータピッチを作り直してみようと思う。その行ったり来たりこそが、事業価値を見極める最善の策かも知れない。

それには、森の中で、思案してみるのがよさそうだ。

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【新規】デジタル化とはレイヤ構造化と抽象化/社会構造の変化 p.11
【新規】見せかけのDXと本物のDX p.79
【新規】デジタルで"何"を変革するのか p.80
【新規】DXのメカニズム p.107
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【新規】DevOpsのメリット p.70
サービス&アプリケーション・先進技術編/AIとデータ
【改訂】ニューラル・ネットワークの仕組み p.86
クラウド・コンピューティング編
【新規】マルチクラウドのメリット p.77
【新規】クラウド各社のコンテナ展開 p.78
【新規】Googleのマルチクラウド戦略 p.79
【新規】Microsoftのマルチクラウド戦略 p.80
【新規】IBMがRed Hatを買収(2018.10) p.81
【新規】OpenShiftによる統合 p.82
【新規】マルチクラウドへの取り組みの差 p.83
テクノロジー・トピックス編
【改訂】Armのビジネス・モデル p.19
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【新規】半導体(CPU)を取巻く市場環境の変化 p.34
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【新規】OSSは利用者とベンダーの双方にメリットがある p.82
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