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「新人営業研修」の事前課題(全文)新人でなくてもなかなか難しいですよ

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昨日のブログでご紹介した「新人営業研修」の実施に先立ち、以下のような事前課題を提示しています。

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まず、事前課題に取り組むにあたってのガイドです。

 ITで未来はどうなるのでしょうか。いままでできなかった何が、できるようになるのでしょうか。世の中やビジネスはどのようになってゆくのでしょうか。そして、ITに関わるあなたは、これからどんな仕事をしてゆくことになるのでしょうか?そんなことを、この講義で考えてゆきます。

 講義を受けるに先立ち、まずはその答えを自分で作ってください。そのための事前課題を差し上げます。

 絶対の正解はありません。検索しても正解は見つからないでしょう。だから自分の答えを作って下さい。ただし、単語の羅列や箇条書きではなく筋の通った文章として自分の考えを整理して下さい。

単語の羅列や箇条書きは簡便ですが、重大な弱点があります。それは、言葉の要素や概念のあいだに「論理」をつくれないことです。「思いついたまま」の羅列は簡単ですが、それで安易な達成感を味わってしまうと、分かった気になってしまいます。そんな中途半場な知識は、ビジネスの現場では役に立ちません。これが習慣化すると社会人としては、致命的です。

文章にすると、自分の理解の度合い、つまり論理を伴う自分の理解の程度が、よく分かります。例えば、論理がないと、唐突な展開となり文意が通りません。物語がないと、単調でつまらないものになってしまいます。文章にすることで、自分がどの程度理解できているかを客観的に知ることができます。

 ビジネスの現場で、決まり切った正解が与えられることはありません。答えは自分で学び、考え、創り出すしかありません。分からないからと空欄にするのではなく、調べて、考えて、必ず答えを書いてください。ビジネスの現場で求められるのは、そんな能力であり、そのための努力が成長の機会が与えてくれます。

では、次に、初日のITの最新トレンドとビジネスについての課題です。

事前課題(1) ITとITビジネスについて

それでは、次の3つの課題に答えて下さい。

  1. ITの発展は、人間が手間をかけなければできなかった仕事や、人間にしかできないと考えられてきた仕事を置き換えてゆきます。
    • 人間は、どのような役割を担うことになるのでしょうか。IT(あるいはそれを組み込んだ機械)と人間の役割の違いを説明してください。
    • 人間にしかできない役割を担うために、どのようなスキルを身につけなければならないかを説明して下さい。
    • それをどうやって手に入れ、磨いてゆけばいいのかを説明して下さい。
  2. ITの発展は、ビジネスのあり方をどのように変えてしまうのでしょうか。将来、衰退するビジネス/発展するビジネスの可能性について、具体的な事例、あるいは、具体的なビジネス・モデルを示し、その理由も合わせて説明して下さい。
  3. 現在起こっている新型コロナ・ウイルスの世界的パンデミック(感染爆発)に対して、各国は感染拡大阻止/収束に向けて、様々な施策を繰り出しています。これら施策が、人々の価値観やライフ・スタイルを大きく変えてしまうことは、もはや疑う余地はありません。そんな、パンデミック収束後の世界で、ITの役割は、いまとどのように変わり、進化してゆくでしょうか。あなたは、フューチャリスト(未来についての研究をしている人)になったつもりで、説明して下さい。

いかがでしたか?あなたは、どのような答えを書かれましたか?

では、次に営業プロセスとスキルを磨く行動習慣についての課題です。

事前課題(2) 営業の仕事について

  1. あなたは、これから営業として、会社あるいは上司から売上や利益をもたらす役割を期待されます。一方で、お客様が会社の売上や利益には、何ら責任はなく、むしろ少しでも安くしたいと思うでしょう。また、忙しい仕事を割いてまで、営業の売り込みにつき合うほどの余裕も義理もありません。そんなお客様に、是非相談したい、あるいは、営業であるあなたに会って話をしたいと請われ、確実に仕事を頂ける営業になるには、どのような知識やスキル、人間力が、必要でしょうか。文章にして説明して下さい。
  2. 上記にあげたどのような知識やスキル、人間力を積み上げ、磨きをかけてゆくためには、どのような行動習慣が必要でしょうか。文章にして説明して下さい。

この設問は、新人であろうが、ベテランであろうが、常に問い続けなければならないことだと思います。初心に戻り、考えてみるのも、いいかもしれません。

ITソリューション塾・第34期(5月13日開講)を募集中

第34期の概要

「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」を軸に、その本質と実践、これを支えるテクノロジーを分かりやすく、体系的に整理します。また、共創や新規事業開発、事業転換など、いま向きあうべき「これからのビジネス戦略」についても、解説させて頂きます。詳細なスケジュールは、下記よりダウンロード頂けます。

もはやセキャリティにファイヤー・ウォールもVPNもパスワードも不要な時代になりました。まもなく登場する5Gにより、ネットワーク構築に関わる物理的な作業は不要となります。クラウドがシステム構築の物理的な作業を置き換え、アプリケーションの開発は、サーバーレスが普及するでしょう。人手に頼っていた多くの仕事はAIに代替され、ITと人間の役割、ビジネスのあり方が大きく変わろうとしています。

こんな時代を背景に「デジタル・トランスフォーメーション」の潮流が押し寄せています。

本塾では、そんな「いま」と「これから」をわかりやすく解説し、この変化にどう向きあうかについて、共に考えてゆこうと思います

特別講師

この塾では、実践ノウハウについても学んで頂くために、現場の実践者である下記の特別講師をお招きしています。

  • アジャイル開発とDevOpsの実践
    • 戸田孝一郎 氏/戦略スタッフ・サービス 代表取締役
  • ゼロトラスト・ネットワーク・セキュリティとビジネス戦略
    • 河野省二  氏/日本マイクロソフト CSO
  • 日本のIT産業のマーケティングの現状と"近"未来
    • 庭山一郎 氏/シンフォニーマーケティング 代表取締役

お願い

参加のご意向がありましたらまずはメールでお知らせください参加者の確定や手続きに時間はかかるが、参加したいという場合は、ご意向だけでもまずはメールにてお知らせください。
直ぐに定員を超えると思われますので、その場合に備えて参加枠を確保させて頂きます。その際は、予定の参加人数も合わせてお知らせください。

実施要領

  • 日程 初回2020年5月13日(水)~最終回7月22日(水)
  • 毎週 18:30~20:30
  • 回数 全10回+特別補講
  • 定員 100名
  • 会場  東京・市ヶ谷、およびオンライン(ライブと録画)
  • 料金 90,000- (税込み 99,000)

「コレ1枚」シリーズの最新版 第2版から全面改訂

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デジタル・トランスフォーメーション、ディープラーニング、モノのサービス化、MaaS、ブロックチェーン、量子コンピュータ、サーバーレス/FaaS、アジャイル開発とDevOps、マイクロサービス、コンテナなどなど 最新のキーワードをコレ1枚で解説

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デジタルってなぁに、何が変わるの、どうすればいいの?そんな問いにも簡潔な説明でお答えしています。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー

【5月度のコンテンツを更新しました】
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・以下のプレゼンテーション・パッケージを改訂致しました。
> 2020年度・新入社員のための最新ITトレンドとこれからのビジネス
>デジタル・トランスフォーメーション 基本の「き」
・ITソリューション塾・第33期(現在開催中)のプレゼンテーションと講義動画を改訂
>これからの開発と運用
・総集編を2部構成にして、そのまま講義/講演用のパッケージとして使えるように編集し直しました。
プレゼンテーション・パッケージ ======
【改訂】デジタル・トランスフォーメーション 基本の「き」
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【改訂】総集編 2020年5月版・最新の資料を反映しました(2部構成)。
【改訂】ITソリューション塾・プレゼンテーションと講義動画
>これからのビジネス戦略
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ビジネス戦略編
【新規】デジタル化によって生みだされる2つのビジネス領域 p.10
【新規】ビジネス発展のサイクル p.11
【改訂】デジタル・トランスフォーメーション 2つの解釈 p.19
【新規】デジタル・ビジネス・トランスフォーメーションp.20
【新規】ビジネスに大きな影響を与える3つの要因と対処方法 p.21
【改訂】DXを支えるテクノロジー・トライアングル p.41
【新規】自動車ビジネスの直面する課題 p.44
【新規】ビジネス価値の比較 p.45
【新規】コロナ・ショックで「デジタル・シフト」が加速 p.49
【新規】WithコロナのSI戦略 p.50
【新規】ITに関わる価値の重心がシフトする p.83

ITインフラとプラットフォーム編
【新規】ソフトウエア化されたインフラ p.63
【改訂】5Gの3つの特徴 p.263
【新規】5Gへのネットワークの集約 p.271

サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
【改訂】学習と推論の役割分担 p.84
【新規】デバイス側のAIチップ(エッジAIチップ)の必要性 p.85

サービス&アプリケーション・基本編
【新規】DXとERP p.9

開発と運用編
【新規】アジャイル・DevOps・クラウドは常識の大転換 p.9
【改訂】VeriSM p.17

下記につきましては、変更はありません。
 ITの歴史と最新のトレンド編
 テクノロジー・トピックス編
 クラウド・コンピューティング編
 サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT

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