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54歳で父になり、今の時代の子育てに挑む

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これは日本躾の会「ふれあい」誌 2026年3月号 vol.453に掲載された記事「今の子育てにおける躾とは 〜 父として実践したこと」の転載です。

7年前、54歳で父親になりました。まず妻に感謝し、皆様と天に感謝します。その息子も昨年4月に小学生となり、ありがたき幸せ。

20代なら余裕がなかったでしょうが、比較的いまは自分の人生をコントロールできます。親が頑張れば親子とも成長し、それが躾につながると思い、誕生から悪戦苦闘。正解がない中で失敗も経験しながら、懸命に子育てに取り組んできました。そこで心したことがあります。

まず、ママ重視。「お母さんの笑顔は家族の宝」という言葉もありますが、ママが疲弊したり不機嫌であれば、子どもがハッピーになるはずもない。ママへの皺寄せを子どもは見ます。ママとチームワークを心掛ければ、子どもは自らチームメンバーになりたがる。息子は我々チームを「ホンジョーズ」と名付けました。

そして、自分事として育て方を探究・実践する姿勢。今や色々な問題があります。中学校の不登校は13人に一人(東京都)に上り、ゲームやスマホへの依存症も増加しています。急速に流行っているショート動画の中毒性や精神面への影響も指摘されています。

これらに向き合うための努力のうち三つを紹介します。

第一に睡眠サイクル。夜更かしなど生活サイクルの乱れは不登校の一因でもあります。そもそも、日本の子どもは他国より平均睡眠時間が短い。そこで、我が家では20時台に寝かせて、7時に起きる(21時入眠で10時間睡眠)サイクルを保つよう努めています。

第二に興味が湧く活動。興味を持ち・育むよう刺激を受ける機会を作る。そして興味を持ったらやらせる。息子が好きな美術、工作はサポートしています。それ以外に、例えば幼稚園で運動会用の国旗に興味を持ったら、すぐ国旗図鑑を買い与えました。すると何十枚も国旗を描いて家の壁に貼ったのを見て、国旗検定を紹介したら、小学一年で希望して5級を受けました。

第三にデジタルを呑み込む。デジタル系は呑まれると依存症など問題が生じます。そこで、NHKの「Why!?プログラミング」というゲーム制作の番組に興味を示したので、4歳の誕生日にパパのお古のマックブックを与えました(一人では難しいのでパパといっしょに制作)。自然にコンテンツを自分で作る喜びを習得してくれました。

家庭と社会は地続き。不登校やデジタル依存といった現象が増える今、単なる規律の押し付けでは立ち行きません。親が自ら考え、試し、引き受ける姿勢を持つこと。それを体感することで、子どもの土台が育まれる。

もちろん外部の力にも助けられ、頑張りすぎず、しかし主体性を手放さない。親が自らの生き方(育て方)と判断に責任を引き受け、実践していくことこそが、これからの時代の躾につながるのではないでしょうか。

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