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【図解】コレ1枚でわかるITインフラの「ソフトウェア化」

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近年のITインフラを理解するうえで、ぜひ知っておきたいのが「ソフトウェア化(Software-Defined)」という考え方です。

まずは身近な例で考えてみましょう。炊飯器はご飯を炊くため、電子レンジは食品を温めるために作られた機械です。役割が一つに決まっていて、ほかのことには使えません。一方で、パソコンはどうでしょう。それ自体は特定の用途を持たない「汎用的な機械」ですが、表計算ソフトを入れれば計算の道具になり、文書ソフトを入れれば書類作成の道具になります。つまり、入れるソフトウェアによって役割が変わるのです。この「ハードウェアは共通のまま、ソフトウェアで機能を決める」という発想が、ソフトウェア化の出発点です。

では、企業のITインフラではどうなっているのでしょうか。インフラとは、データをやり取りする「ネットワーク機器(ルーターなど)」、不正な通信を防ぐ「ファイアウォール」、データを保存する「ストレージ」といった、システムを支える土台のことです。

これらはもともと、役割ごとに専用の機械として作られてきました。たとえばルーターには、通信を高速に処理するための専用部品が組み込まれています。役割と機械の構造ががっちり結びついていて、後から働きを大きく変えることは簡単ではありませんでした。新しい機能が必要になれば、機器そのものを買い替え、人の手で一つひとつ配線や設定をやり直す必要があったのです。

ソフトウェア化は、ここに大きな変化をもたらしました。ポイントは、これまで機械の中に作り込まれていた「機能の中身」を、ソフトウェアとして取り出せるようになったことです。これにより、専用の機械に頼らなくても、ソフトウェアでその働きを実現できるようになりました。また、機器を使い続ける場合でも、動きを決める"頭脳"の部分をソフトウェアに任せることで、設定を変えるだけで役割を柔軟に切り替えられます。

その代表例が、ネットワークをソフトウェアで一元管理する「SDN」や、複数の保存装置をまとめて扱う「SDS」、一台のサーバーを複数台ぶんに分けて使う「サーバー仮想化」です。

物理的な配線や機械の入れ替えをしなくても、画面上の操作だけでインフラの役割を変えられる。この柔軟さとスピードこそが、ソフトウェア化が支持される最大の理由なのです。

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