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文系学部からITベンチャー企業へ進んだ男が考えていること、感じたこと、未来のことなどを書きます。

【DSP・SSP・DMP】Web広告の仕組み図解

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こんにちは。皆さんは、インターネット広告好きですか??

変な質問をしてしまいましたが、最近の僕は、自分の興味と仕事で使うためにインターネット広告の世界について色々調べたりしています。

株式会社電通の『電通報』によると2018年のインターネット広告費は全体で1兆7589億円となっており、日本全体での総広告費が6兆5300億円とのことなので、なんと26.9%に成長してきているそうです。

規模が一番なのはテレビのCMというのは納得ですが、インターネット広告の伸びや成長度合いは凄まじいものがあります。

電通報ではそこからさらに「インターネット広告媒体費」(1兆4480億円)と「インターネット広告制作費」(3109億円)と細分化して分析していますが、それにしてもかなりの規模です。

2018年のインターネット広告媒体費は1兆4480億円に。モバイル+動画広告の伸びに注目

【RTB】広告配信の仕組み

広告の世界はそれこそ日進月歩で新しいことがどんどん出てくる世界だと思いました。しかし原則として現在行われているのはDSPやSSPを介したRTBです。

複雑怪奇だったのでKeynoteで図解してみました。

アドの仕組み.001.png

つまりこういうことのようです。

  • 本来であれば、広告出稿側(企業)と広告掲載側(メディアなど)が直接やり取りしてこのTOPページの一番目立つところに1週間出すなら100万円だよ みたいな感じでやればいいわけです。

  • しかし広告を出したい会社もたくさんおり、広告を掲載して利益を上げたいメディアもたくさんいますし、そもそも広告出稿側はどの媒体に載せるのが一番効率がいい(安く効果が上がる)のかが正直わかりません。

  • 一方の広告掲載側(メディア)もなんとか自分の媒体に広告を出してもらって、それがクリックされたりすることで発生する収益がほしいと思うわけですが、自分のメディアへ来るユーザーの傾向がわかっていてもどういう企業の広告を載せるのがベストなのかはわかりません

  • 困ったぞというときに出てきたのがDSP(Demand Side Platform)やSSP(Supply Side Platform)で、DSPは広告出稿側の利益を最大化するためのプラットフォームSSPは広告掲載側の利益を最大化するためのプラットフォームという役割を持っています。

  • この2つが間に入り、DSPは広告出稿したい側の情報を取りまとめ、SSPは広告掲載したい側の情報を取りまとめを行うことでより効率的に取引できるじゃんとなりました。

  • その際のルールとして、SSP側に登録しているメディアにアクセスがあった際、アクセスしたユーザーの情報とどのメディアにアクセスがあったのかなどをDSPに送信、DSPはSSPから来た情報を元に自分のところにある広告在庫から適していそうなものを見繕ってSSPに返してくれる

  • SSPはDSPからきた広告の情報を競りにかけ、一番高いものを落札してメディアに広告として返す

  • ここまでの流れを0.1秒位で行うため、RTB(Real Time Bitting)、リアルタイムでの競りが行われている。

  • より最適に広告配信や管理ができるようにデータを集めて分析するプラットフォームであるDMP(Data Management Platform)が出てきてそこがDSP、SSPに情報を提供することにより更にユーザーに最適な広告を表示させることが実現している。

何気なく見ているメディアサイトの広告、ウザいなぁと思ったこともあるメディアサイトの広告が私達に届くまでにはこれほどの道を乗り越えてきていると思ってみると、少し感情移入してしまうこともあるかもしれません笑。

Ad Exchangeとアドネットワーク

図解の中にあるAd Exchangeですが、僕はアドネットワークとどう違うのだろうか?と疑問でした。

アドネットワークというインターネット上の広告を集めた広告配信のネットワークがアドネットワークで、

そのアドネットワークを横断的に管理することにより更に情報や管理がスムーズに流れるようになった大きな枠組みがAd Exchangeです。

Ad Exchangeでは、ほとんどが広告枠単位での入札型インプレッション課金という体系で、もともとは1クリックあたり○円(CPC)や○インプレッション(表示)あたり○円(CPM)など様々な料金体系があったのですが、

そこから1000インプレッションに対する課金の金額での入札により広告掲載ができるかどうかが競りにかけられるようになっていったという経緯があります。

自分の身近な物事の仕組みを知るというのは楽しいものでした。理解に苦しむ場合はこんな感じで図解してアウトプットしてみようと思います!

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