Google品質評価ガイドラインの読み方、日本語にて【マーケ、Web担必見】
皆さん、こんにちは。 Googleの品質評価ガイドライン(General Guidelines)はご存知でしょうか。
僕は、以前頑張って読んでみようとしたのですが、2ページめくらいで挫折しました(笑)
というのも、見た人はわかると思いますが、全て英語で167ページあります。
頑張って読みましょうね!
PDFのリンクはこちらです。
Google General Guidelines (September 5, 2019)
というのは冗談として、、、
ありがたいことに電通デジタルさんがこのガイドラインをチェックして Google 品質評価ガイドライン解説(2019年5月版) というものを作成しています。
これを見ることでガイドラインの重要な部分と前回とのアップデート分がわかってしまうというバイブルのようなコンテンツです。
量も言うほど多くはないので読んでみることをおすすめします。
今回は、このGoogle 品質評価ガイドライン解説(2019年5月版)を元に記事を書いてみようと思います。
概要
目的
Google 品質評価ガイドライン解説の目的は、Google検索の評価基準を示すことです。
構成
構成は以下で、それぞれとても大事な内容となっています。
- 品質評価ガイドライン
- Googleの評価基準、範囲
- 最新の更新内容
品質評価ガイドライン
Google検索に正式採用されるアルゴリズムは、全て「品質評価ガイドライン」に沿ったものです。
つまり、SEOなどをやっている人、Webに携わっている人はこのガイドラインは見ておかねばならない資料ということになります。
特徴として、Googleの理想や価値観 SEOの目標が記載されていること、ウェブマスターガイドラインの内容ができている上で準拠するべき内容となっています。 ここでウェブマスターガイドラインというワードが出てきました。Googleは、もう1つガイドラインを作成しています。
それが、ウェブマスターガイドラインです。
このウェブマスターガイドラインは、SEOのスタートラインであり、大前提の情報が抽象度少し高めに書いてあります。
順番としては、このウェブマスターガイドラインを読んでから品質評価ガイドラインを読むという流れが良いです。
オリジナルの品質評価ガイドラインの構成を見ておく
オリジナルの英語の品質評価ガイドラインの構成を見てみます。大きく5つの構成でできています。
今回はここは紹介するのみとします。
- Introduction : General Guidelines Overview
- CHAPTER1 : Page Quality Rating Guideline
- CHAPTER2 : Understanding Mobile User Needs
- CHAPTER3 : Needs Met Rating Guideline
- APPENDIX : Using the Evaluation Platform
Google品質評価ガイドラインの評価基準
GoogleがWebページを評価する基準は以下の3つです。
これは、ものすごく大事です。
- Needs Met(需要に合う)
- Page Quality(品質が高い)
- Usability(使いやすい)
この3つの要素を1文にまとめると以下になります。
Googleの評価を高めるためには、ユーザーの需要に合った質・量の情報を最低限の手間で提供できることが必要
実際にこの評価基準を見ていく前に、Googleが出しているページの目的とコンテンツ区分を紹介します。
ページの目的(Purpose of the page)
- 目的が「ユーザーの役に立つ」こと → ユーザーの役に立たないページ、広告だらけのページはダメ
- 目的が「公益・良識に沿った」もの → フェイクニュース、ヘイトスピーチダメ
- 目的を「達成」できている →そのページの目的をユーザーが達成できているのかが重要。
コンテンツの区分
- メインコンテンツ(ページの目的に関わるコンテンツ)
- 補助コンテンツ(目的達成をサポートしたりするコンテンツや機能 例:リコメンドやナビゲーションも入る)
- 広告・その他(ページの目的以外の目的を持つコンテンツ)
この3つですが、基本品質評価は「メインコンテンツ」の中身が評価の中心ですが、補助コンテンツ、広告・その他も評価対象になりうるので意識する事が重要です。
評価基準
ここから、先程のガイドライン評価基準を1つずつ見ていきます。
1. Needs Met(需要との一致)
評価は5段階あります。
1. Fully Meets:最高評価。指名検索などの限定的な状況でしか利用しない
2. Highly Meets:高評価。ユーザー需要に一致 + Page Qualityも高い
3. Moderately Meets:普通
4. Slightly Meets:低評価。欠点の有るページ。
5. Fails to Meet:最低評価。Page Qualityが最悪、スパム、目的を全く達成できないなど。
そこで、高評価を獲得するための3要素は、
1. 内容:余分なものがなくユーザーが求めている情報を提供できている
この観点で現在の自分のサイトに足りないものを見つけて対策を取る必要があります。
ここまででもいくつかやらなければいけないことが見えてきたのではないでしょうか?
2. Page Quality(品質の高さ・信頼性)
評価はこちらも5段階あります。
- Highest:最高評価。High評価の要件を満たしかつ、専門性・質・評価のどれかが飛び抜けている。
- High:高評価。専門性・コンテンツの質や評判のどれかがとても高く、責任の所在も明確。
- Medium:普通。
- Low:低評価。High評価の要件いずれも欠ける。
- Lowest:最低評価。要件の深刻欠損。フェイクあり、ヘイトあり、常識的でない質と信頼性。
信頼性には「E-A-T」と「YMYL」が重要な要素です。
E-A-T
- Experience:コンテンツ作成者に十分な専門知識が有ること
- Authoritativeness:コンテンツ作成者やWebサイトがその分野の権威であること
- Trustworthy:コンテンツ作成者やWebサイトが信頼できること
Your Money or Your Lifeのほうが聞いたことがある人が多いかもしれません。
特にユーザーの健康や財産に深刻な影響を与えるコンテンツは厳しいE-A-Tが求められるようになりました。
例:2017年の医療・健康系アップデート
以下がYMYLの要素です。皆さんが関わっている内容があれば健康・医療のアップデートのようになっていくかもしれません。
- 商品販売・金銭取引(通販、オンラインバンキング、送金系)
- 資産情報(投資、税金、保険、住宅購入など)
- 健康・医療(健康、病気、栄養など)
- 法律(離婚、遺書、市民権など)
- ニュース・市民生活に関する情報(役所の手続き、災害情報、福祉など)
3. Usability(使いやすさ)
これは。モバイルフレンドリー、UX、表示速度、HTTPSなどがキーワードです。
では、この3つの中でどれが大事なのでしょうか。
電通デジタルさんは、
「Needs Met > Page Quality > ユーザビリティ」
と言っています。
そもそもで需要に合わないコンテンツはユーザーからは求められていないわけで、その上で品質の問題が出てきます。
品質が悪くてもユーザビリティが高いというサイトが合ったとしても本末転倒です。
ユーザービリティはNeeds MetとPage Qualityあってこそのものですので僕も同意です。
そこで、以下のようにコンテンツを作っていく必要があります。
① ページの目的を定める
- 需要(ユーザーの求めるもの)
- 目的(ユーザーがページを訪問した際にどのような状態になっていてほしいか)
③ Page Qualityを意識してコンテンツ制作体制とサイトの設計を決める
④ Usabilityを意識してページ構成を決める
ガイドライン 2019年5月更新内容
更新内容は大きく4つあります。
- 邪魔なインタースティシャル
- Everyday Expertize
- Page QualityとE-A-Tの関係性の明確化
- Raterへの呼称統一
1. 邪魔なインタースティシャル
インタースティシャル(広告)は、アプリやWebサイトにポップアップで出てくる広告のことです。
あの、画面いっぱいに出てきて「閉じる」などのボタンを押さないと消えない邪魔なやつです。
以前から、GoogleはモバイルのUXを損ねるとしてインタースティシャル広告がページの大部分を覆ってしまっている場合にはモバイルフレンドリーではないとみなし評価低下につながると言っていましたが、今回は以下が追加されました。
インタースティシャル広告を利用している場合は、覚えておきましょう。
- 閉じるボタンが明確で押しやすい場合は評価「ちょっと邪魔」
- アプリのダウンロードを要求する場合は評価「めっちゃ邪魔」
2. Everyday Expertise
Expertiseの意味は、以下です。
to give a professional opinion usually after careful study
つまり、正確に著者情報や監修情報を明記することを徹底しましょうというのがアップデートの2つ目です。
3. Page QualityとE-A-Tの関係性の明確化
もともと大事だったものを改めて書いたということらしいので、注意して行きましょうということです。
4. Raterへの呼称統一
品質評価者を示す用語をRaterに統一しました。いままではRaterとEvaluatorが併用されていました。
読者の混乱を避けるために統一しただけのようですので「なるほど」でいいと思います。
と、一通り見て大事なところを書いてきましたが、しっかり読みたい方は、電通デジタルのページをしっかり見てみてください!
Google 品質評価ガイドライン解説(2019年5月版)
最後に
Googleはアルゴリズムをほぼ毎日見直しているのは有名ですが、大概的なガイドラインもしっかり見直しをかけています。ここで追っかけをしていくのを習慣にすればよりできるマーケター、Web担当者になれると思います!!
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