今話題のGDPRとWordPress
GDPRはご存知でしょうか。
この5月、世界的に話題となっているワードです。
GDPR(General Data Protection Regulation)とは、一般データ保護規則といいます。EU域内での個人データやプライバシー保護を厳格に取り決めたきまりのことで、2018年5月25日に施行される予定になっています。
(来週から施行となります。)
【個人情報保護委員会のHPより】 https://www.ppc.go.jp/enforcement/cooperation/cooperation/GDPR/
個人データとは、ユーザーの名前やメールアドレス、住所などになります。例えばこのような個人データでEU圏内で取得したものを圏外(日本など)に移転することは法律違反。違反した場合には、以下のいずれかのかなり厳しい罰則となるとのことです。
- 1,000万ユーロ以下、または事業者の場合には前会計年度の全世界年間売上高の2%以下のいずれか高い方
- 2,000万ユーロ以下、または事業者の場合には前会計年度の全世界年間売上高の4%以下のいずれか高い方
経済産業省のこのようなPDF資料などを公開し認知を広めています。 http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/privacy/downloadfiles/18datewg08.pdf
WordPressは今や世界すべてのWebサイトの30.7%のシェアを誇っており、もちろんEU圏内で運用しているサイト、またそのサイトを閲覧に来る世界中のユーザーが数多くいます。
このGDPRが施行されると、EU圏内に拠点を持つ事業者だけではなく、EU内の個人情報を利用するEU圏以外の企業(もちろん日本企業)も影響を受けることになります。WordPressサイトに関しては以下のようなWordPress開発チームの動きが見られます
① WordPress の GDPR コンプライアンスツール
https://ja.wordpress.org/2018/04/24/gdpr-compliance-tools-in-wordpress/
上記をみると、GDPR コンプライアンスチームというチームが出来ておりプライバシーポリシーの作成やガイドラインの策定を急いでおります。
② WordPress 4.9.6の機能追加
https://make.wordpress.org/core/2018/05/03/wordpress-4-9-6-beta/
こちらのページを確認すると、WordPressの次のアップデートが5月の中旬にリリースされるのですが、今回はセキュリティのアップデートだけではなくGDPR関連の機能追加があることがわかります。プライバシーと個人のデータについてのツール追加が大きなファクターであることが書いてあります。既にWordPress 5.0の話題も出ているのですが、5月25日施行ということでこのような対応をどんどん入れたのかもしれません。
Webサイトに地理的な障壁は無いため、GDPRに関しては日本でビジネスを行っている私たちにも大いに影響がありますし、今後のこのような個人データ保護の取り決めはますます拡大していくでしょう。Webサイトをもつ企業の方々、特にEU圏のお客様の個人情報を預かっている場合には早急な対応が求められてきてますね。 企業単位で考えると対応や考えなければならないことが多く罰則も厳しいため大変さが増しますが、個人単位で考えると自分の個人情報がより厳格に保護されるためとても良い制度だと思います。
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