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研究で、はたして情報産業に影響を与えることが出来るのか?

ごあいさつにかえて。

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はじめまして。
このたび、オルタナティブ・ブログをはじめることになりました宮下と申します。ネットワーク上では、himiと呼ばれることがほとんどだったので、こちらでもそれで通そうかなと思っています。

ブログをこういうニュースサイトで始めさせていただこうと思った経緯はおいおいお話させていただくとして、最初のうちぐらいは、私の目から見えている、研究というものを少しお話したいと思います。

まずは自己紹介を兼ねて、タイトルの理由から。

もともと、コンピュータ、特にソフトウェアとの付き合いは長かったと思います。フリーソフトウェアやオープンソースソフトウェアにもいくつかかかわりまして、Mule for Windowsからはじまり、Meadow、Mule-UCS、Xの国際化, IIIMFなどやっているうちに、こちらからの経由で、今では、企業で研究をするようになりました。

企業で研究をするというのは、大学や公的な研究機関ですることとはかなり違った雰囲気があります。端的に言えば、「研究」でありながら、産業に影響を与えうるような仕事をしなくてはいけないわけです。さもないと、企業で行っている意味づけをすることは難しい。

そもそも、「研究」、というのは何を持って研究かということになるのでしょうが、狭義には「(アカデミックな)論文が出せる仕事」というのが楽な定義(もちろん異論があるのは当然でしょうが、とりあえずそういうことにしておきます。現実的に言うと、論文が全くでない仕事、というのは、「研究である」ことを主張するのがだんだん難しくなってくるのです。)です。そして、サーベイ論文など例外はあるものの、論文が出せる仕事の必要条件は「新しいこと」なわけです。

「研究」からものを見る、というのは、必然的に「新しい」ことを探すことなのだろうと、私は考えています。タイトルはそれにちなんでつけています。

一方で、実のところ、大学時代、私はコンピュータサイエンスの研究を選ぶことをやめておりました。その理由は次回以降にまわします。

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