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研究で、はたして情報産業に影響を与えることが出来るのか?

Wii Fitであそぶ

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かなり気になっていたので、Wii Fitを手に入れましたが、期待以上の出来ですね。任天堂さんは、最近UIについては非常に面白い物を出されるので目が離せない感じがします。

このWii Fitというシステム、さまざまな趣向が凝らされているのですが、全体として、買ったお客さんへのおもてなしが随所にあふれていることに感心します。一般的にこの手のトレーニングは非常に単調なものになりがちなんですが、これならジムなんか行かずにWii Fitでやっていたほうがモチベーションも維持できそうな感じがします。バランスボードをうまく使ってComputerとCommunicationをとっているという工夫が面白くて、単調な訓練が非常に楽しく感じます。

いや、実際のところ、Wiiを買った(買わされた?)とかいうところで、ゲームにあんまり執着がない私は最近まるで使っていなかったのですが、これはしばらく毎日楽しそうな感じがしますね。特に体重が気になる人には本当に面白そうな一品です。(まぁ、私はどっちかというと減るほうが怖いんですが...)いや、実際、買わされてよかった。

UI研究者の端くれみたいな感でこのシステムを見たときの感想はまた違っていて、自分の体のバランスを目からフィードバックして調整するというのは、非常に理にかなっているように思います。人間のinteractionは、しばしばフィードバックによる調整によって高度な表現を可能にすることがあるのですが(発話等)、Wii Fitは、画面にバランスの状態を見せることによってバランス感覚を具体的に意識させることに成功しているように思います。

このWii Fitのサイトでは、自分の体を意識してほしいという話が出ていますが、実際にWii Fitをやってみると自分が何気なく立っている様に対しても、実にさまざまな事を気づかせてくれる面白いシステムだと感じます。

しかし、この企画、崩壊寸前までいったんですね。これほど「新しい」ものに挑戦するとなると、作っている人たちのプレッシャーは相当なものだったろうと思います。

実際、aiBrowserでも、私の一年前はのた打ち回るような気分でこざいました...

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