「使える研修」を企画・運営するためのアプローチ
「喜ばれる研修が企画したくて・・・」。この言葉は、あるセミナーでご一緒した企業内の教育や研修の企画・運営に携わる、人材育成の担当者。発言の背景には「研修をやっても社員に感謝されない」つまり「活用されない」ことへの悩みがありました。
という私も数年前に同様のことで悩み落ち込んだ経験をしています。その理由は、研修直後にとるアンケート結果がよかったとしても、「それが活用されていないという実態」を何度も見てきたから。
「活用されないのに、意味ないなぁ・・・」
と、だんだん弱気になってしまったんです。
しかし3年前、国家資格化されたキャリアコンサルタントの資格取得をきっかけに、
「やはり、研修機会は大事である」と確信。
そして自分がなぜそのような悩みを抱えるに至ったか、その要因がはっきりしました。
以来、「どうしたら活用されるか」を日々意識し様々なアプローチを試し、工夫・改善を重ねています。
工夫・改善を重ねていたところ、「研修で学ぶのが一番早くてお得」と、クライアントから言っていただける機会も増えてきました。
そこでこれから、研修の企画・運営に携わる方に向け、週1回のペースで、
「使える研修を企画・運営するためのアプローチ」を、
本ブログで紹介していこうかな、と、思っています。
今回は手始めに、研修を「使える」ようにするための、企画・運営の前提確認から。
以下の5つのポイントで、既に実施している研修、あるいは、今後実施する研修をチェックします。
①自社の方向性(経営目標、戦略、方針、風土)に合っているか
②対象者は必要性を認識できているか
③対象者のレベルに合っているか
④研修直後に実践(試す)場面があるか(あるいは、将来その場があるか)
⑤実践(試すこと)、知ることで、手応え(フィードバック)があるか
全てしっかりできているようであれば、特に問題ありません。
しかし、曖昧な部分があれば、そこに工夫・改善の余地があります。
あるいは、できていても、その質を高めることで更なる効果が期待できます。
そして、その工夫・改善こそが人材育成の醍醐味。
もう少し言うと、担当者自身のマネジメント力が高まり、そうなれば、組織の継続的、発展・成長への貢献力も高まります。
次回は「研修企画で現場管理職の心を掴もう!」です。
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