月曜日の朝が憂うつ・・・中堅リーダーのぼやき
先日、30代半ばの方が「月曜日の朝が来るのが憂うつで。朝メールを立ち上げるとものすごい数のメールがきていて。それに対応するだけで午前中が終わる勢いで・・・」と話すのを聞き、軽いショックを受けました。というのは、私から見てその方はとても明るく前向き。仕事も出来る印象で、そのような悩みとは無縁のように見えていたからです。
そしてその方は続けて「メールがそれだけ来ると、週明けからの計画を立てていても変更せざるをえなくなるんですよね。それが本当に嫌で・・・」と、おっしゃっていました。
確かに。
立てた計画の意味がなくなるのは、とてもストレスです。
そして、その方に限らず「同じような悩み(やストレス)を抱えている中堅層は多いのではないか」とも思いました。特に、仕事が出来る人ほど情報が集中します。そして、彼らの多くは我慢強く、本人が我慢していることに気づいていないことがほとんど。そして「こんなものだ」と思って日々を過ごしています。
でも、ちょっと考えるとこれって怖いこと。
・週のスタートが憂うつ
・計画を立てても意味がない
・それらに伴うマイナス感情は「我慢するもの」という刷り込み
これが続いた組織って、どうなるでしょう?
そのうち
「気が重い」
「(なんとなく)イライラする」
「休みたい・・・」
という気持ちのほうが増幅していくのではないでしょうか。
さらに怖いことは、この状態でいい仕事ができるでしょうか。
業績はよくても、社員が無表情、ほとんど会話がない、何となくピリピリしている状態は、社員からのアラーム。いずれ、さまざまな問題が噴出する可能性があります。こうなってしまったら手遅れ。そうなる前に手を打っておきたいもの。
その打ち手としてどなたでもすぐに取り組めるのが、「メンバーの不満に耳を傾けること」。
メンバーの不満に耳を傾けるのは最初は勇気がいります。何が出てくるかわからないし、解決することを期待されてもすぐに対応できないからです。例えば、「休みが欲しい」と言われても「そうだよな~」と共感するだけだったら意味がない・・・と思ってしまいますよね。
また、そもそも急に「不満はないか?」と問いかけても怪訝な顔をされるでしょうし。しかし、「臭いものにはフタ」の状態では、何も解決しないどころか、腐臭が漂い影響が大きくなります。
であるならば、例えば今日のブログをネタに「こんな記事を読んだんだけど、なんか似たような気持ちになることある?すぐには解決できないけど、まずは聞いておきたいから教えてくれないか」と投げかける。そして、ちょっと時間を置いて聞いてみると、ポツリポツリと本音を話してくれます。
そして、メンバーから話を聞いていくと、解決しなければならない問題が何かはっきりし始めます。そうなれば、「解決しなければ」と躍起にならなくても、メンバーのほうから「リクエスト」という形で意見が出てくることが結構あります。
メンバーの言葉になっていない声を拾うこと。マネジメントやリーダーにとって、とても大事な仕事だなぁ・・・と、最近つくづく思うのでした。
そして、マネジメントやリーダーに是非ご参加いただきたいワークショップを企画しました。
成果につながるアプローチを、シンプルにどなたでも実践しやすくお伝えする画期的なプログラムです。
Six Stars Consulting
個人と組織の理念統合と浸透(インナーブランディング)で成果を上げる人材育成
【「マネジメント」にご関心がある方のためのセミナー】
「ドラッカー」の「マネジメント」をもとに経営力・組織運営力を高める「はまドラ」
みらいを創る「人を生かすマネジメント」ワークショップ
テーマ:成果の最大化を図る「5つの質問」
対象:経営者、管理職(マネジャー、リーダー)、人材育成に携わる方、士業の方など
グローバルな環境でも普遍的に活用できる「マネジメント」にご関心がある方
講師:井坂 康志氏(ドラッカーー学会 理事、ものつくり大学特別客員教授)
日時:2017年11月25日(土)13:30~16:45(受付 13:15~)
会場:横浜情報文化センター 7F 小会議室
参加費:5,500円(税・書籍代『ドラッカー入門 新版』込)
定員:16名様
お申し込み方法:詳細やお申し込みはこちらのリンク先にアクセスしてください。