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やる気のなかった受験生が本気になったとき

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 「言葉が、人生をつくる」。おひとりおひとりの人生に影響を与えた出来事を、私の経験をお伝えすることで、思い出すきっかけにしていただこうと思い綴っています。今回は、高校3年生、大学受験が目の前に差しかかるお正月。親戚が集まり、宴会をしていた時の出来事から。

 お正月を「お正月」として普段通りに過ごす受験生は、受験のことがわかっていない受験生といえます。はい、それは私でした。例年と変わらずに普通にお正月の家族イベントに参加していた私。

 夜になり、「みんながケーキを食べたい!」というので、ひょんないきさつから、叔父と私で近くのファミリーレストランに買い物に行くことになりました。その車中での出来事。なぜか、受験勉強の話になり、バツが悪く感じた私は「まぁ、やってるよ」ぐらいの返事を、ふてくされながらしたと記憶しています。その会話に続く一言。

 「そうか。でもな、何もやらなかったら、ゼロはゼロだぞ」

 この言葉に、まるで雷にでも打たれたような衝撃を私は受け、

 「何もやらなかったら、ゼロはゼロ、何もやらなかったら、ゼロはゼロ、何もやらなかったら、ゼロはゼロ・・・」この言葉がしばらく頭の中でリフレインしていました。

 実は叔父は8人兄弟の末っ子でした。叔父以外の兄たちは全員大学に進学し、学業を修め、知名度のある企業で仕事をしていました。一方叔父は進学せずに、地元の会社に勤めていました。自分で選択した道でしたが、親戚が集まる場では大学や仕事先の話が中心になるため、そのような話題から離れている一面がありました。

 ただ、叔父には兄たちとは違った一面がありました。それは、地元のサッカーチームの監督をし、地域活動に力をいれていたことです。叔父は、50代後半で亡くなったのですが、葬儀には活動でかかわった子供たちが何百人とかけつけ、泣いている人たちもいたことから、その影響力は家族が知る以上に大きかったようです。

 そのように、多くの子供たちとかかわっている経験からか、私の様子から何かを感じ取り、声をかけたくなったのかもしれません。

 また、私は私で、頭ごなしに「勉強しろ」といわれたのではなく、「何かをやれば、何かを得られる」といった可能性を感じるニュアンスに、心を動かされたのでしょう。その言葉がきっかけとなり、勉強する気が起きて、大学に進学することができたのですから。

 以来、物事が進まないときは、「何もやらなかったら、ゼロはゼロだぞ!」と、自分を鼓舞し取り組んでいます。また、叔父のように、かかわる人の気持ちに寄り添える存在でありたいな・・・と、その思いを年々強くしています。

~夢を創り、夢を育む~出あいに、感謝

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