暑さで「うっかり」大事なものを失くさないために~暑さ対策「忘れ物」を防ぐために~
自販機でジュースを買うためにお財布を出そうとして、「あれ?ない・・・・」どこにいったんだと探し回る。或いは、涼を取ろうと思って入った飲食店。一杯飲み、店を出て、電話をかけようとして「はっ!」と携帯電話の置き忘れに気づき、ヒヤっとした。こんな経験はないでしょうか?暑い日は特にぼーっとして注意力が散漫になりやすいもの。今回は暑い時期の「忘れ物」を防ぐためのヒントです。
1年で、現金の遺失届出は一体いくらぐらいあると思いますか?警視庁のホームページによると、平成22年度71億円。平成23年度75億円。「遺失物」とは「落し物」や「忘れ物」を指します。物凄い金額ですよね。対して、拾得金額は平成22年度2.7億円。平成23年度2.8億円。こちらもかなりの額ですね。
なお、落し物で多いのは、1位:衣類、2位:傘、3位:証明書類(健康保険証、免許証、パスポート他)、4位:財布類、5位:有価証券類(小切手、手形、商品券、図書券他)だそうです。
ビジネスパーソンにとって落としてはいけないもの
そして、上記の中に含まれていないもので、私たちビジネスパーソンが気を付けなければいけないのが、個人情報が含まれる情報媒体です。例えば、PC、携帯電話、デジタルカメラ、情報記憶媒体(USB、SDカードなど)、手帳、名刺入れ、メモなどのノート類、印刷物です。これらのものは常に身近で「あって当たり前のもの」です。そのため、ついつい気を抜きがち。しかし、そんな時こそ「うっかり」してしまうのです。
「うっかり」防止のためにやっておきたい3つのこと
1.まず最初にやっておきたいことは、常に意識する習慣をつけること。そのために、普段持ち歩いているものを一度洗い出し、下記サンプルのように、表にしておくのがお勧めです。そして、自分が持っているかどうか、確認するタイミングを決め、定期的にチェックします。表では、朝、昼、夜とチェックする時間を設けるようになっています。予め、時間も決めておけるとなお良いでしょう。
2.置き場所、鞄など保管場所を決めておき、ある、なしの確認がしやすくしておきます。
3.万が一落とした時のために、会社連絡先など明記できそうであれば、シールをつくり貼っておくのも一考です。明記できない場合は、探しやすいように、ストラップを付けたりシールなどを貼っておくと判別しやすいようです。
「うっかり」してしまったら
まずは「具体的な形状」をわかりやすく伝えられるように整理し、電子機器などであれば「商品名、シリアルナンバー」なども確認しておきます。その上で、落し物をしたと思われる施設と、最寄りの警察署、交番・駐在所に連絡し、届いていないようであれば「遺失物届」を警察署、交番・駐在所に届け出ます。今は、各都道府県警察のホームページにアクセスすると、各都道府県内で取り扱われた拾得物に関する情報をインターネットで検索できます。
特に、平成19年12月10日以降、「遺失物法」が改正され、交通機関やデパートなどの施設での忘れ物も、2週間以内に警察に届け出れば、その拾得物を自ら保管できるようになっているそうです。即ち、交通機関などでの忘れ物も、警察に届け出られるため、どこで忘れたかわからない場合も、探しやすくなったと言えます。
保管期間は3ヶ月
従来は、一律6ヶ月の保管期間でしたが、今は3ヶ月です。(傘や衣類など大量に流通しているもの、或いは、1万円未満相当の物品は、2週間以内に落とし主が見つからない場合、処分されるようです)もしここ1、2ヶ月の間に失くしたものがあれば、まずは、警察のホームページにアクセスし、検索してみてはいかがでしょうか?システムは、都道府県別に管理されているようなので、必ずしも自分が住む県内に届かない可能性もあります。近隣県も含め検索し、問い合わせてみることで、見つかる確率が高まります。あきらめていたものでも、見つかるかもしれませんよ。
暑い夏など、アルコールの摂取の多い時期は、落し物・忘れ物も多いそうです。意識して管理していきたいですね。
(参考情報)
都道府県警察における遺失物の公表ページ:http://www.npa.go.jp/consultation/chiiki2/ishitsubutsulink.htm
政府広報オンライン「改正遺失物法について」:http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200710/2.html
警視庁「平成23年中 遺失物取扱状況」:http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/toukei/kaikei/kaikei_23.htm
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