オルタナティブ・ブログ > こんなところにも、グローバリゼーション2.0 >

日本や日本人って何だろう。改めて「海外」を考えるヒントを身近な話題から

10年ぶりに自宅のメインPCを買い換え。選んだのはVAIO-S

»

Galaxy-Sと散々迷ってiPhone購入に至った経緯をこちらに記述したが、こちらは自宅のマザーマシンとなるPC側も合わせて買い換えることにした話。

買い替えの動機は様々あるが、

  • Windows2000のサポート切れ。特にVirus対応
  • 新技術のお勉強。IT業界で生きていく立場として、会社業務のPCはまだ当分WindowsXPだが、Windows7やらSSDやら、クアッドコアとか、「自称Early Majority」として、そろそろ経験値がないとまずいものも溜まってきた。
  • TVパソコンとしての地デジ、Blu-ray対応
  • 子供が生まれたので自宅でDVDを見る時間がなくなってしまい、TVドラマやDVDをiPhoneへダビングするのに、High Performance PCがほしくなった。
  • 携帯、デジカメ、Videoカメラ等各種デバイスで撮影した子供の映像を集約、再編集する家庭内サーバーとして
  • 室内で寝転んで見れるWebブラウジングツールとして。iPadも考えたが、ビューアーだけでは役不足。 64ビットOS、8GBメモリー、SSD使用でノートPCがiPad並みにどこまで高速化できるかを試したかった。。

等など、老朽化に加えて期待する役割が蓄積してきたからだ。中期の景気変動が設備更新需要のため10年単位でやって来るということを実感する。

今まで使っていたPCは、購入した10年前には最高スペックだったデスクトップ型VAIOのTVパソコン。このマシンのおかげで、この10年間HDDレコーダーを購入することがなかった。

購入した当初はワールド・ビジネス・サテライトをTVパソコンで録画して、「GigaPocketでPDAのCLIEにダビングして満員電車でニュースをチェック」などとやっていたが、CPUの限界でダビング速度がやけに遅く、やめてしまった。携帯電話でNokiaを活用し始めると、スケジュール同期の目的でもCLIEも使わなくなっていた。

このパソコン、PCとしてはお役御免になっても、CD/MD Playerとしてはまだまだ現役で使えるだろう。したがって、いきなり粗大ゴミではなく、別室で簡易ミニコンポとして第2の人生を送ることになる予定だ。


「物を粗末にする人は、自分を粗末にする人です」。。子供へのしつけ本にある教訓は、自分への戒めでもある。

さて、ノートPCの利用ではThinkPad以外を使うのは数年ぶり。
特にポインティング・デバイスでなく、タッチパットになるのは初めて。

10年前にノートPCで浮気したときも、今のネットブックみたいな目的で購入したVAIO-C1だったので、ポインティング・デバイスが付いていた。
その前に遡ると、ポインティング・デバイスでなかったのは、Windows95が出た直後の DECのHiNote Ultra以来であり、そのときはトラックボール。
基本的に、マウスを持ち歩くのが嫌いなのだが、PowerPointで図表いっぱいの資料を作るにはタッチパットでは無理と考えていたため、もっぱら選択肢はポインティング・デバイスに偏っていた。

まあ、iPhoneでタッチスクリーンにも慣れたので違和感は減ったし、この自宅マシンでパワーポイントの資料を作ることもないだろうから、今回はポインティング・デバイスにそれほどこだわらなくていいんじゃないか?と判断

VAIO-Sにしたのは、SSD、Blu-Rayディスクドライブ搭載で最も安く、モバイルPCにもなるギリギリの大きさ、重さでビデオカメラ連携のためのiLinkも搭載されていたから。

TVパソコンとしての代替も考えたが、その機能は却下することに決定。
「どこでもTV」を実現するならば、今やTV付き携帯電話とかUSB-TVの方が好ましいと判断。
室内でアンテナ線を繋がないとTVが見えないのでは、せっかくのmobilityが失われてしまう。

しかも、TVチューナー搭載のノートPCは、TVとしての画面サイズを考慮しているため、PCとしては大きすぎて重すぎる。(3kg超となると、B5サイズの2台分)
これでは、万が一のバックアップPCとして仕事に使うにも無理がある。

そもそも、TVをすぐ見たいときにPCのOSから立ち上げているのは、いくらSSDでresumeでも遅くて我慢できないだろう。。餅は餅屋で、TV視聴の目的はTVに任せたほうが良い。

ここまで調べて腹を決めた上で、安さを狙うために、秋冬モデルが出た瞬間に夏モデルのアウトレットを狙うというところまで気合を入れた。カスタマイズで価格の違いをみたが、やはりSSDとブルーレイ搭載を選ぶと、それだけで値段が3-4万円も一気に跳ね上がる。ローコストに抑えるならば、ブルーレイのドライブもSSDも後から外付けのほうが安価なのだが、省スペースのall-in-one ノートでなければ、子育てしながらでは使いにくい。つかまり立ちをはじめた子供がテーブル上のものをひっくり返す環境では、周辺機器をつないでテーブルを占有するわけにはいかないのだ

もう一つの理由。実は、海外の留学生仲間ではVAIOのユーザーが多かったということ。
Samsungがそれほど強い製品を持たないPC分野では、グローバルにSONYのブランドイメージは健在。日本人としての誇りみたいなものもあるし、「007モデル」の持ち物を揃えたいという個人的な趣味の表れでもある。

こうやって人の目を気にするところは、やっぱり私は Late Majorityか。。

留学時代の外人仲間でユーザーが多かったのは、他には、Mac、DELL、HP。中華圏から来ていた学生は、Acerとかの自国製品が主流。教授たちは、Mac内でWindowsを動かすというパタンが多かったかな。。学校の設備としてはDELLと包括契約が結ばれていたようだが。。

このマシンで、録画したTVドラマやDVDをiPhoneにダビングして持ち出す環境を作ろう。もちろん、著作権には気をつけて。子育てのため、自宅でDVDをゆっくり見る時間もなくなってきた。ましてやTVドラマなぞ。。

子供が産まれると、ライフスタイルが大きく変化し、ガジェット導入の動機も大きく変わるものだ。

使い始めてみたが、休止モードからの再開は非常に早く、SSDの威力に満足。感覚的にはiPadの起動スピードと遜色ないかも。

タッチパッドは、やっぱり好きになれない。タッチスクリーンなら、ウィンドウの操作など画面を動かしたいところへピタリととめることがきるのだろうが。。

もしも、このクラスのノートPCでタッチスクリーンのモデルが出てきたら、iPadよりもそちらへユーザーが流れるような気がする。今のところはエイサーの小型モデルと東芝(リブレット)が出しているようだが、ノートPCでもディスプレイの大きな普通のモデルでやったほうがウケそうな気がする。

スティーブ・ジョブスは「7インチは即死」と語ったそうだが、「10インチのほうがノートPCにタッチスクリーンが導入されると危ないのではないか?」と感じる。値段は高くて少し重いけど、キーボード、ブルーレイ・ディスク・ドライブ、プリンターなど各種インタフェースを揃えた「iPadもどき」が登場したら、今のiPadは価格以外の価値で末永く生き残れるのだろうか。

Comment(0)