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日本や日本人って何だろう。改めて「海外」を考えるヒントを身近な話題から

こんな時期、プロ野球のナイターを見たい人はどのくらいいるのだろう?

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すでにワイドショーなんかでも取り上げられ始めてますが、停電問題に絡んで、プロ野球のセ・リーグ、パ・リーグ、選手会の3者がそれぞれの思惑でいつから開幕しナイターをいつから始めるかでもめているという最近の話題。

どうやら、セ・リーグのオーナー会議が妥協するような予測も出ているようです。

読売巨人軍の会長であり”影の大オーナー”渡辺恒雄氏は 3/16段階では「23区は停電していないんだから、、、」と発言。その後、文部科学省からの通達で発言は撤回したらしいですが。。正式なオーナーからも、「日程は自分たちが決めること」とのコメントが出ています。

これを聴いた瞬間に、節電大臣・文部科学省・経済産業省・東電が一緒になって、「そこまで言うなら、文京区後楽(東京ドーム)、新宿区霞ヶ丘町(神宮球場)、横浜市中区横浜公園(横浜スタジアム)を夜の停電範囲にしましょうか?」という反応が出てもおかしくないと思いました。

ちょうど、停電グループ細分化の話も出てきたところであるし。。夏場は、そもそも3区(千代田、中央、港)以外は停電不可避のようなので。

または、大前研一氏の提案にもあった、「大口ユーザーピーク時の割増料金」の設定を早期に導入し、東京ドームがコスト上乗せで巨人軍への球場使用料金に転嫁するとか。
(それができない契約形態だとすると、意味ないですが)

この人、終戦の頃でプロ野球が数少ない娯楽であり公共性が高かった時代のイメージのまま、「早期開幕」の信念を持っているような気がします。

しかし、プロ野球視聴率が低下して地上波で放送されなくなったような現状で、「観客がガラガラで赤字でも、コスト回収のためにやり続ける」と言うのかどうか、個人的には注視したいところです。

  • もしナイターが強行されれば、実際に何人観客が入るのか「日本人の民度のバロメータ」としても、見てみたい気がする。
  • それとも、Social Media発で、「セ・リーグ ナイター不観戦運動」でも起これば、新聞の影響力低下も、肌で感じてもらえるだろうか。これもひとつの、「ソーシャルメディア発の国内革命」になるかも知れません。

ちなみに、震災後に民放がレギュラー番組を復活し始めた際の視聴率データはこちら。

  • 娯楽に飢えていた反動もあると思うが、もともと高い視聴率の定番ドラマ、アニメ、バラエティーで10-20%ほどあるが、他はそれほどでもない。
  • スポーツ、音楽はせいぜい5%程度

もうひとつ、違和感を感じたのは、「野球人は野球するのが仕事だから」というオーナー側のコメント。「野球を通じてファンを楽しませ、国民に勇気を与えることで対価を頂戴する」なら違和感ないんですけどねえ。

操業を止めている自動車工場なんかとの比喩で言えば、「車を作るのが仕事なのだから、こんな状況でエンドユーザーの需要があろうが、販売店の状況がどうであろうが、生産して在庫で押し込めば売上げが成立するのでとにかく操業しろ」と言っているように聞こえます。

エンドユーザーや社会に配慮するという視点で同じスポーツを比較すると、サッカーのJリーグの方がスパッとして、個人的には非常に気持ちがいいです。

  • リーグ戦や日本代表戦は4月末まで延期。
  • 変わりにチャリティでオールスター戦をデーゲームで3/29にやる。
  • ナイターも4月中はナシ、夏場以降を考慮して5月以降もデーゲーム中心

という方針がすでに打ち出されています。

プロ野球機構の結論は3/26にまで持ち越しらしいですが、今度の一件で、プロ野球ファン(特に巨人ファン)は、減ることはあっても増えることはないような気がします。
かくいう私も、その一人。

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