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日本や日本人って何だろう。改めて「海外」を考えるヒントを身近な話題から

Salesforce.comは日本を有望な投資市場と見ているとのこと

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昨日(5/20)、本業の関係で、ASP/SaaSに関して、日経ホールにASPIC主催の2日間イベントを聞きにいった。

タイトルのコメントは、そこでのセールスフォース・ドットコム社長 宇陀栄次 社長のセッションにおける発言である。

宇陀社長曰く、

  • 日本は、無線も有線も含めてブロードバンドのインフラは韓国とならび世界一。
  • 携帯電話も3Gや3.9Gなど、新しいインフラがどんどん広がる
  • にも関わらず、アプリケーションの利活用が進んでいないという点では、伸びしろがある有望な市場
  • 日本にもデータセンターを設立するつもり。その関係もあって本国社長のマークベニオフが、1ヶ月も日本に滞在している

とのこと

やはり、”ガラパゴス”であっても技術的に先進的であることにより、「実験的市場」としての存在価値は残るのである。

我々日本人・日本市場は、「新しいことにチャレンジし続ける」ことが存在価値の一つになるのだ。

また、Salesforceそのもののサービスとして、最後に簡単に言及された以下の2点が、私のアンテナにはヒットした。

1) VMwareとのアライアンスによるVMforceで、Javaアプリケーションをforce.comにそのまま乗せることができるようになる。

いわば、Force.comのPaaSは、 Template的なアプリケーションに限りなく近い層から、プログラミング・コードでアプリケーションを開発しアプリケーションのportabilityを実現するIaaSに近い層までをカバーすることになりそうだ。

発表そのものは4月末に出ていたらしい

2) Trust.salesforce.comにおいて、システムの稼動状況や過去のトラブルがすべてユーザーに公開されている。

こういう透明性・アカウンタビリティによって、IT業界は真の意味で「サービス業」になるとのこと。ユーザーの立場としては、「仰るとおり」至極もっともなことだと感じる。

一方で、AmazonEC2や日本のクラウドベンダーはついていけるのだろうか。。と一抹の不安も感じてしまった。

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